蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

300 〈スリーハンドレッド〉

(アクション/史劇)

『 300 〈スリーハンドレッド〉 』
原題 : 300
製作 : 2006年
製作国 : アメリカ

300

フランク・ミラーの歴史スペクタクル劇画を映画化。史実を基に少数精鋭で大軍に挑んだ破天荒な戦闘を描く。
紀元前480年。スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)の元にペルシャ帝国からの遣いがやってきた。国を滅ぼされたくなければペルシャ大王クセルクセスに土地と水を差し出し服従をしろという使者。レオニダスはその場で使者を殺し、スパルタは100万の大軍を敵に回すことになった。開戦の許しを乞うためにレオニダスは司祭の元を訪れたが、託宣者は神のお告げであるとして出兵を禁じた。煩悶する王に王妃ゴルゴ(レナ・ヘディー)は毅然として言う。「自分の心に従いなさい」と。評議会の反対を押し切って戦う決心をしたレオニダスの前にスパルタの精鋭300名の兵士たちが集まった。レオニダスには戦略があった。海岸線の狭い山道に敵を誘い込めば大軍の利点を封じられる。そこをスパルタの盾で食い止めるのだ。作戦の地に到達した彼らの前に海岸線を埋め尽くすペルシャの大軍が現れる。しかし、スパルタの男たちに退却の文字は無い。考え抜かれた作戦の元、次々にペルシャ軍を倒していくスパルタ兵たち。対するペルシャ軍はモンスター級の怪人や、隠密部隊の不死軍団、巨大動物の投入と、様々な手段を使ってスパルタ軍を撃退しようとする。だが防御線をどうしても突破出来ない。その圧倒的な数の差にも関わらずスパルタ軍はペルシャ軍を撃退できるのではないかと、希望を抱くようになるレオニダス。しかし裏切りの影は前からも後ろからも忍び寄っていた。ペルシャ軍にスパルタを包囲できる裏道を教えた密告者。そして評議会にも王妃を騙して援軍を断とうとした者がいた。かくして援護も無いまま包囲され危機に陥るスパルタ軍。しかし彼らは屈することが無かった。死を覚悟し、ペルシャ王クセルクセスに槍を投げつけるレオニダス。一人でも多くの敵を倒そうと奮闘する兵士たち。結局圧倒的な数の前にスパルタ軍は全滅したが、決して屈服することの無いその精神は、後に残された者たちへと受け継がれていくのだった。



スタッフ :
監督 : ザック・スナイダー
脚本 : ザック・スナイダー、カート・ジョンスタッド、マイケル・B・ゴードン
原作 : フランク・ミラー、リン・ヴァーリー
製作総指揮 : フランク・ミラー、デボラ・スナイダー、クレイグ・J・フローレス、トーマス・タル、ウィリアム・フェイ、スコット・メドニック、ベンジャミン・ワイスブレン
製作 : ジャンニ・ヌナリ、マーク・カントン、バーニー・ゴールドマン、ジェフリー・シルヴァー
撮影 : ラリー・フォン
美術 : ジェームズ・ビッセル
音楽 : タイラー・ベイツ
編集 : ウィリアム・ホイ
衣装 : マイケル・ウィルキンソン
視覚効果監修 : クリス・ワッツ

キャスト :
レオニダス : ジェラルド・バトラー
王妃ゴルゴ : レナ・ヘディ
セロン : ドミニク・ウェスト
ディリオス : デビッド・ウェナム
隊長 : ヴィンセント・リーガン
ステリオス : マイケル・ファスベンダー
アスティノス : トム・ウィズダム
ダクソス : アンドリュー・プレヴィン
エフィアルテス : アンドリュー・ティアナン
クセルクセス : ロドリゴ・サントロ
ペルシャの使者 : ピーター・メンサー
[ 2021/05/07 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(-)

トロイ

(アクション/史劇)

『 トロイ 』
原題 : Troy
製作 : 2004年
製作国 : アメリカ

ひとりの美女を巡ってぼっ発した“トロイ戦争”を、壮大なスケールで描く歴史大作。
スパルタの王メネラオス(ブレンダン・グリーソン)とトロイの王子ヘクトル(エリック・バナ)は、長年にわたる両国の戦いの終結を祝って宴を開いていた。しかしそんな中、ヘクトルの弟パリス(オーランド・ブルーム)と、メネラオスの妻ヘレン(ダイアン・クルーガー)が、許されぬ恋に落ちてしまった。侮辱を受けたメネラオスは、ヘレンの奪回を決意。彼の兄アガメムノン(ブライアン・コックス)は、4万ものギリシャ軍をトロイへと進軍させる。トロイのプリアモス王(ピーター・オトゥール)は苦悩の末、ギリシャ軍との全面戦争を選択。難攻不落のトロイへの攻撃の鍵を握るのは、ギリシャ軍最強の戦士と呼ばれるアキレス(ブラッド・ピット)だ。自分自身のためのみ戦う彼は、預言者である母テティス(ジュリー・クリスティー)から死の予言を受けつつも、トロイへと赴く。その激動の中、運命の女ブリセウス(ローズ・バーン)と出会う。やがてアキレスはヘクトルと一対一で対決し、ヘクトルが敗れて死亡。彼の死体を自分の陣地へ持ち帰ったアキレスだが、そこに危険を承知でプリアモス王が訪ねてくる。彼は息子ヘクトルの死体と、ブリセウスと共にトロイへ帰った。そしてアキレスも含むギリシャ軍の兵士たちは、トロイに運ばれた木馬に忍び込み、一気にトロイを攻める。その戦いの中で、プリアモス王が死亡。まもなくアキレスも、パリスが放った矢に倒れて息を引き取るのだった。



スタッフ :
監督 : ウォルフガング・ペーターゼン
脚本 : デイヴィッド・ベニオフ
製作 : ウォルフガング・ペーターゼン、コリン・ウィルソン、ダイアナ・ラスバン
撮影 : ロジャー・プラット
美術 : ナイジェル・フェルプス
音楽 : ジェームズ・ホーナー
編集 : ピーター・ホネス
衣装 : ボブ・リングウッド

キャスト :
アキレス : ブラッド・ピット
ヘクトル : エリック・バナ
パリス : オーランド・ブルーム
オデュッセウス : ショーン・ビーン
プリアモス : ピーター・オトゥール
ヘレン : ダイアン・クルーガー
テティス : ジュリー・クリスティ
アガメムノン : ブライアン・コックス
メネラオス : ブレンダン・グリーソン
ブリセイス : ローズ・バーン
アンドロマケ : サフロン・バロウズ
アイアス : タイラー・メイン
エウドロス : ヴィンセント・リーガン
パトロクロス : ギャレット・ヘドランド
ネストル : ジョン・シュラプネル
トリオパス : ジュリアン・グローヴァー
グラウコス : ジェームズ・コスモ
[ 2021/01/23 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(-)

アレキサンダー

(アクション/史劇)

『 アレキサンダー 』
原題 : Alexander
製作 : 2004年
製作国 : アメリカ

史上初の世界征服を成したアレキサンダー王の、32年の生涯描く歴史映画。
地中海を一望できるテラスで、エジプト王プトレマイオス(アンソニー・ホプキンス)が、若き日に仕えたアレキサンダー(コリン・ファレル)の生涯を語り始める。紀元前356年、アレキサンダーは、マケドニア王フィリッポス(ヴァル・キルマー)とその妻オリンピアス(アンジェリーナ・ジョリー)との間に生まれる。息子を王にすることだけに情熱を燃やす母と、権力を奪われることを恐れる父は絶えず争い、両親の愛に飢えたアレキサンダーは、ヘファイスティオン(ジャレッド・レト)ら同年代の友人との友情に心の平穏を見出していた。そんなある日、フィリッポスが暗殺される。突然、王になった20歳のアレキサンダーは、ギリシア、そして西アジア全域に進軍して圧勝し、24歳でエジプトの王となる。紀元前331年には、世界最強と言われたペルシア帝国を壊滅させた。アジア侵攻の途中で、アレキサンダーはバクトリアの王女ロクサネ(ロザリオ・ドーソン)を第一夫人に迎えるが、アジア人との結婚を将軍たちは激しく批判。やがてアレキサンダーは仲間に命を狙われるようになり、疑わしい者を次々と処刑。だんだん孤立していくアレキサンダーは、ついにインドの地を踏むが、バビロンに戻って新たな遠征計画に取り掛かった頃、32歳の若さで謎の突然死を遂げるのだった。



スタッフ :
監督 : オリヴァー・ストーン
脚本 : オリヴァー・ストーン、クリストファー・カイル、
   レータ・カログリディス
EP : ポール・ラッサム、マチアス・デイル、ジャンニ・ヌナリ、
  フェルナンド・シュリシン
製作 : モーリッツ・ボーマン、ジョン・キリク、イエン・スミス、
  トーマス・シューリー
撮影 : ロドリゴ・プリエト
美術 : ヤン・ロールフス
音楽 : ヴァンゲリス
編集 : トム・ノードバーグ、ヤン・エルヴェ、アレックス・マルケス
衣装 : ジェニー・ビーヴァン

キャスト :
アレキサンダー : コリン・ファレル
オリンピアス : アンジェリーナ・ジョリー
フィリッポス2世 : ヴァル・キルマー
プトレマイオス1世 : アンソニー・ホプキンス
ヘファイスティオン : ジャレッド・レト
ロクサネ : ロザリオ・ドーソン
カッサンドロス : ジョナサン・リース=マイヤーズ
クレイトス : ゲイリー・ストレッチ
アリストテレス : クリストファー・プラマー
[ 2021/01/13 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(-)

ジャンヌ・ダルク

(アクション/史劇)

『 ジャンヌ・ダルク 』
原題 : Jean of Arc
製作 : 1999年
製作国 : フランス

フランス史上に名高い聖女ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた大河ロマン。
15世紀、英仏百年戦争下のフランス。小さな農村に生まれた信仰深い少女ジャンヌ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は17歳を迎えて神の声を聞き、シノンの城で王太子シャルル(ジョン・マルコヴィッチ)に謁見。自分は神の使者だと語るジャンヌに国母ヨランド・ダラゴン(フェイ・ダナウェイ)と重臣らは不安を抱きつつも、彼女に軍を率いることを許す。白い甲冑に身を固めたジャンヌはデュノア伯ジャン(チェッキー・カリョ)らが待つ前線に向かい兵士を鼓舞、みごとに勝利した。英国軍との激戦のさなか、ジャンヌは矢に胸を貫かれながらも命をとりとめ、英国軍を退却させた。この勝利で王太子はシャルル7世として即位。その間もジャンヌは進撃を続けたが、ヨランドらはジャンヌの人気を危惧し、彼女を裏切って敵に売ろうとしていたため、軍は疲弊。気づくと、ジャンヌは国内の敵たるブルゴ-ニュ派の黒頭巾の謎の男(ダスティン・ホフマン)の手中に落ちて、囚われの身となっていた。異端審問にかけられ、一度は改悛の宣誓書を書かされたジャンヌだが、やがて良心が打ち勝ち、彼女は宣誓を拒否。かくして1431年ルーアンでジャンヌは火刑台に上り、19歳の生涯を閉じるのだった。



スタッフ :
監督 : リュック・ベッソン
脚本 : リュック・ベッソン、アンドリュー・バーキン
EP : リュック・ベッソン、アンドリュー・バーキン
製作 : パトリス・ルドゥー
撮影 : ティエリー・アルボガスト
美術 : ユーグ・ティサンディエ
音楽 : エリック・セラ
編集 : シルヴィ・ランドラ
衣装 : カトリーヌ・ルテリエ

キャスト :
ジャンヌ・ダルク : ミラ・ジョボヴィッチ
シャルル7世 : ジョン・マルコヴィッチ
ヨランド・ダラゴン : フェイ・ダナウェイ
ジャンヌの良心 : ダスティン・ホフマン
ジル・ド・レ : ヴァンサン・カッセル
デュノワ伯 : チェッキー・カリョ
アランソン公 : パスカル・グレゴリー
ドーロン : デズモンド・ハリントン
ラ・イル : リチャード・ライディングス
ジャンヌ(幼少時代) : ジェーン・バレンタイン
[ 2020/06/19 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(-)

アラビアのロレンス

(アクション/史劇)

『 アラビアのロレンス 』
原題 : Lawrence of Arabia
製作 : 1962年
製作国 : イギリス
アカデミー作品賞受賞

実在のイギリス陸軍将校のトマス・エドワード・ロレンスが率いた、オスマン帝国からのアラブ独立闘争(アラブ反乱)を描いた歴史映画。
1916年、英国陸軍カイロ司令部に勤務中のロレンス少尉(ピーター・オトゥール)は、三ヵ月の欠勤許可をもらった。理由は、現在トルコに対して反乱を起しつつあるアラブ民族の情勢を確かめることにあった。早速ロレンスは灼熱の砂漠の中を反乱軍の指揮者フェイサル王子(アレック・ギネス)の陣営に旅立ったが、途中、同じ民族が血を流しあうのを見て愛想をつかし、ハリス族首長アリの案内申し出を断った。陣営近くで英軍の連絡将校ブライトン大佐(アンソニー・クェイル)に逢ったが、陣営につくや突如トルコ空軍の爆撃を受けた。そこでロレンスは近代武力の前に暴露されたアラブ反乱軍の無力さをまざまざと見せつけられた。ブライトン大佐は彼らに英軍の武器による指導と訓練を提案したが、ロレンスはゲリラ戦を主張した。つまり、トルコ軍の重要地点アカバの反対側にいるアウダ(アンソニー・クイン)を首長とするホウエイタット族と手を結び、背後から敵連絡網などを叩いて撹乱させるという作戦だった。日が経つにつれて、ロレンスの部隊は全く疲労し、ラクダも人も次々と砂の上に倒れて行った。ある夜、部隊全員がアウダの陣営に招待された。ロレンスとアリはアラブ民族の団結を説いたが、アウダは一笑に付すだけだった。が、アカバに秘宝があるという話を聞くと、彼はロレンスに助力を約した。補強された部隊が進撃中、ガシムがアウダの部下と争い相手を殺してしまった。“眼には眼を”という砂漠の掟により、ガシムを殺さねばならなかった。死を賭してまで救ったガシムだったが、ロレンスは引金を引いた。アカバでの戦いは苛烈をきわめた。燃えるものは全て焼き尽され、ロレンスが意識を回復したときにはトルコ兵の姿はなく、アウダが役にも立たない秘宝の箱を抱えているだけだった。ロレンスはアカバ攻略を告げるためカイロに向った。カイロに着くと司令官が変りアレンビー将軍(ジャック・ホーキンス)になっていた。ロレンスは、新たな任務を与えられた。ゲリラ戦の指導者である。何回目かの鉄道爆破のとき、部下のファラジが重傷を負った。ロレンスは秘密のもれるのを恐れ、その場で射殺した。エルサレムに行ったロレンスは、すでに英仏両国間にアラブとトルコの土地を二等分するというサイクス=ピコット条約が結ばれているのを知り愕然とした。が、ロレンスのゲリラ部隊は再編成され、アリもアウダも参加していた。部隊がロレンス支持者の集落へ来たとき、すでに集落はトルコ軍の襲撃を受け燃え上り眼前に悲惨な光景が待っていた。怒ったロレンスはトルコ兵を最後の一人までも追って殺害した。種族間の争いが起り、アウダは部下を連れ砂漠へ帰り、アリは政治の勉強のためダマスカスに残ると言った。その時ロレンスはトルコの病院に忘れられている二百人の重傷者のことに心がおよんだ。彼はアラビア人の服をまとうと病院へ向った。だが、服装で誤解した英国の軍医に、彼こそこの惨状を引き起したアラビア人の張本人だと平手打ちを食わされた。アレンビー将軍の司令部でも、やがてシリアの王となるフェイサルにとっても、ロレンスは無用の者となりつつあった。彼は態のいい追放を受けた。その時はじめて彼の心に孤独感がしみわたった。大佐への進級と、英国への帰還船に個室が用意されたことだけが、ロレンスの砂漠での功績に対する感謝の印だった。軍用乗用車でダマスカスを発ったロレンスは、窓外に顔なじみを探したが、誰一人として彼に気づく者はいなかった。ロレンスを覚えているのは荒漠たる砂漠の広がりだけかも知れなかった。



スタッフ :
監督 : デヴィッド・リーン (アカデミー監督賞受賞)
脚色 : ロバート・ボルト
原作 : トーマス・エドワード・ロレンス
製作 : サム・スピーゲル
撮影 : フレディ・ヤング、スキーツ・ケリー、ニコラス・ローグ、ピーター・ニューブルック
美術 : ジョン・ボックス
作曲 : モーリス・ジャール
編曲 : ジェラルド・シュルマン
衣装 : フィリス・ダルトン

キャスト :
トーマス・エドワード・ロレンス : ピーター・オトゥール
ファイサル王子 : アレック・ギネス
ハウェイタット族のアウダ・アブ・タイ : アンソニー・クイン
ハリト族の“シャリーフ・アリ” : オマー・シャリフ
アレンビー将軍 : ジャック・ホーキンス
ジャクソン・ベントリー新聞記者 : アーサー・ケネディ
ブライトン大佐 : アンソニー・クエイル
ベイ将軍 : ホセ・フェラー
ドライデン顧問 : クロード・レインズ
[ 2018/09/04 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(-)

ベン・ハー

(アクション/史劇)

『 ベン・ハー 』
原題 : Ben-Hur
製作 : 1959年
製作国 : アメリカ
アカデミー作品賞受賞

ルー・ウォレス将軍氏の小説を映画化した大作品である。これは一ユダヤ人ベン・ハーの物語であると共にキリストの物語でもある。
西暦1世紀の初め、ユダヤがローマ帝国の支配下にあった頃の話。ユダヤの都エルサレムにローマ駐屯軍の新将校が着任した。メッセラ(スティーブン・ボイド)である。彼はこの地の豪族の息子ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)と幼な友達だった。しかし、メッセラは立身出世主義者となっており、ベン・ハーと今は相いれなかった。ある事件からベン・ハーの一家がローマへの反逆罪に問われた時、メッセラは無罪の口添えをこわれたが、拒否した。ために、ベン・ハーの母と妹は地下牢に入れられ、ベン・ハー自身は奴隷としてローマ軍船へ送られた。途中、砂漠で渇に倒れようとした時、飲み水を恵んでくれた人があった。ベン・ハーはこの人を忘れなかった。ローマ艦隊が海賊船団と戦った際、ベン・ハーは司令官アリアスの命を救った。彼はその養子に迎えられたが、ユダヤの地に帰った。そこでハー家の財宝を守っていたサイモニデスとその娘エスター(ハイヤ・ハラリート)にめぐり合った。エスターは、ライの谷へ送られていくベン・ハーの母と妹に出会っていたが、彼女らの願いで2人は地下牢で死んだと告げた。ベン・ハーは2人の仇を討つことを誓い、大戦車競争に出場し、メッセラを破った。重傷を負ったメッセラは母と妹はライの谷にいるとベン・ハーに言った。早速彼は母と妹を迎えた。途中、十字架を負って刑場に向かうキリストを見送った。砂漠で水を恵んでくれた人だ。今度はバン・ハーが1杯の水を捧げた。その行列を見守った母と妹は、病いが奇蹟的にいえた。



スタッフ :
監督 : ウィリアム・ワイラー (アカデミー監督賞受賞)
助監督 : セルジオ・レオーネ
製作 : サム・ジンバリスト
原作 : ルー・ウォーレス
脚本 : カール・タンバーグ
撮影 : ロバート・L・サーティース
音楽 : ミクロス・ローザ

キャスト :
ジュダ=ベン・ハー : チャールトン・ヘストン (アカデミー主演男優賞受賞)
メッサーラ : スティーヴン・ボイド
クインタス・アリウス : ジャック・ホーキンス
エスター : ハイヤ・ハラリート
族長イルデリム : ヒュー・グリフィス (アカデミー助演男優賞受賞)
ミリアム : マーサ・スコット
ティルザ : キャシー・オドネル
ポンティウス・ピラトゥス : フランク・スリング
サイモニデス : サム・ジャッフェ
バルサザー : フィンレイ・カリー
ドルーサス : テレンス・ロングドン
セクスタス : アンドレ・モレル
フレビア : マリナ・ベルティ
ローマ人 : ジュリアーノ・ジェンマ
イエス・キリスト : クロード・ヒーター
[ 2018/06/02 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(-)

十戒

(アクション/史劇)

『 十戒 』
原題 : The Ten Commandments
製作 : 1956年
製作国 : アメリカ

1923年、セシル・B・デミルが監督した「十誡(1923)」を今回も彼自身がリメイクした作品。
エジプト王ラメシス一世は、新しく生まれるヘブライの男子をことごとく殺すという命を発した。生まれたモーゼ(チャールトン・へストン)も母親の手でナイルの大河へゆりかごに隠されて流された。だが幸運にも小さな箱船は王女の足もとへただよい着いた。王女はその赤児をあわれに思い、引きとって立派に育てた。成長したモーゼがエジプト王子として勢力を得て来た頃、宮廷には彼のほかに実の王子ラメシス(ユル・ブリンナー)が権力をふるっていた。2人は王位と王女ネフレテリ(アン・バクスター)の争奪を始める。ネフレテリは“世襲王女”であったから、王座を継ぐものは彼女と結婚しなければならないからだ。ある日、モーゼは奴隷であるヘブライ人が重労働を課せられているのを見、そして1人のエジプト人が、ヘブライ人を打ちすえたところを目撃した。だが、この現場を同胞を食いものにしている奴隷頭デイサン(エドワート・G・ロビンソン)が見ていた。これがラメシスの耳に入り、ヘブライ人であることが暴露されたモーゼは砂漠に追放された。荒野をさまようモーゼを救ったのは、ジェスローだった。やがてモーゼはジェスローの長女セフォラ(イヴォンヌ・デ・カーロ)と結婚した。彼はここで平和な生活を送っていたが、ある日シナイ山で神の声を聞いた。モーゼは解放者に選ばれたのだ。ここにモーゼとラメシスの争闘が始まった。疫病がエジプトを襲った。数千の奴隷は脱出して紅海の畔までたどり着いた。ラメシスは戦車をかり出した。だが、モーゼがひとたび叫ぶと、焔が立ちラメシスの軍勢を防いだ。海は陸地となり、水は2つにわれるという奇跡が起こったのだ。エジプトの軍勢は海底に没した。勝利者モーゼは、シナイ山頂に立ち、神の指が褐色の岩に十戒を1つずつきざんで行くたびに、顔を聖なる光に輝かせ、耳にすさまじい雷鳴を聞いていた。デイサンは、最後の力をふりしぼって人々をモーゼに立ち向かわせようとした。が、モーゼが投げた石の板がくだけ、火が燃え上がり悪しき者を焼きつくした。やがて、人々はヨルダン河の畔のネボ山の麓にたどりついた。モーゼは唯1人、神の前に行くべくネボの山を登っていった。



スタッフ :
監督 : セシル・B・デミル
製作 : セシル・B・デミル
脚本 : イーニアス・マッケンジー、ジェシー・L・ラスキー・ジュニア、ジャック・ガリス、フレドリック・M・フランク
撮影 : ロイヤル・グリグス
SFX : ジョン・P・フルトン
音楽 : エルマー・バーンスタイン

キャスト :
モーセ : チャールトン・ヘストン
ラメセス : ユル・ブリンナー
ネフレテリ : アン・バクスター
セティ1世 : セドリック・ハードウィック
ラメセス1世 : イアン・キース
ベシア : ニナ・フォック
メムネット : ジュディス・アンダーソン
バッカ : ヴィンセント・プライス
デーサン : エドワード・G・ロビンソン
ヨシュア : ジョン・デレク
リリア : デブラ・パジェット
アムラム - モーセの父。
ヨシャベル : マーサ・スコット
アロン : ジョン・キャラダイン
[ 2018/04/13 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(-)

サムソンとデリラ

(アクション/史劇)

『 サムソンとデリラ 』
原題 : Samson and Delilah
製作 : 1949年
製作国 : アメリカ

著名な伝説「サムソンとデリラ」の恋物語。
怪力無双のダン族のサムソン(ヴィクター・マチュア)は、ペリシテ人の娘セマダール(アンジェラ・ランズベリー)に求婚する。サムソンの男らしさに横恋慕したセマダールの姉デリラ(ヘディ・ラマー)は、2人の仲を邪魔し、結婚式の席上サムソンを侮辱したため、彼は暴れだし、混乱の中でセマダールと父は死ぬ。デリラは太守の寵妃となって太守をそそのかし、サムソンを捕らえるが彼は大暴れして逃げる。デリラはさらにサムソンに毒酒をのませ、怪力のもとである髪の毛を切ってしまう。力を失ったサムソンは囚われ、目をくりぬかれてしまう。



スタッフ :
監督 : セシル・B・デミル
脚色 : ジェシー・L・ラスキー・ジュニア、フレドリック・M・フランク
原作 : ハロルド・ラム
製作 : セシル・B・デミル
撮影 : ジョージ・バーンズ
撮影効果 : ゴードン・ジェニングス
美術 : ハンス・ドライヤー、ウォルター・タイラー
セット : サム・コマー、レイ・モイヤー
音楽 : ヴィクター・ヤング
録音 : ハリー・リンドグレン、ジョン・コープ
編集 : アン・ボーチェンズ

キャスト :
デリラ : ヘディ・ラマール
サムソン : ヴィクター・マチュア
セマダール : アンジェラ・ランズベリー
ガザのサラン : ジョージ・サンダース
傷ついた使者 : ジョージ・リーヴス
チューバル : ウィリアム・ファーナム
アーター : ヘンリー・ウィルコクソン
ミリアム : オリーヴ・デアリング
ハゼレポニット : フェイ・ホールデン
ハイシャム : ジュリア・フェイ
サウロ : ラッセル・タンブリン
[ 2018/01/03 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(0)

ジャンヌ・ダーク

(アクション/史劇)

『 ジャンヌ・ダーク 』
原題 : Joan of Arc
製作 : 1948年
製作国 : アメリカ

フランスの国民的ヒロインで、カトリック教会における聖人でもあるジャンヌ・ダークが19歳で火刑に処せられてその生涯を閉じた悲劇を映画化した史劇。
1429年の末頃、英仏間の戦争は日に激しくなり、最後の牙城とたのむオルレアンも敵の包囲に陥り、フランスは劣勢だった。小さな農村に生まれた信仰深い17歳の少女ジョーンは祖国の運命を誰よりも憂いていた。神の啓示を感じたジョーンは失意の皇太子を説得し、救国の陣頭に立った。兵士の士気は上がり、一撃にオルレアンの敵を粉砕し、皇太子はランスでフランス国王の座についた。破竹の勢いでパリ城外に迫ったジョーンは新王シャルル七世の出馬を待つが、戦乱に倦んだ王は休戦の決裁をする。英軍がフランスにいる限り、休戦も平和も考えることができないジョーンは、神の御心は戦争遂行にありと信じて軍を進めたが、コンピエーヌで敵に捕えられ、宗教裁判にかけられる。判事たちは異端者としてジョーンを葬り去ろうとするが、神のみを信じるジョーンは屈しない。火刑を迫られ、遂に改悛の宣誓書を書かされるジョーンだが、その夜、激しい悔恨に身もだえし、己の進むべき道を悟る。前言を取り消し、1431年5月30日、わずか19歳のうら若い身でジョーンは火刑台に上がる。この火の中を通り抜けた先には、神の温かい御胸が待っているとジョーンは信じて疑わなかった。



スタッフ :
監督 : ヴィクター・フレミング
脚本 : マックスウェル・アンダーソン、アンドリュー・ソルト
原作戯曲 : マックスウェル・アンダーソン
製作 : ウォルター・ウェンジャー
撮影 : ジョゼフ・ヴァレンタイン、ウィリアム・V・スコール、ウィントン・C・ホック
美術 : リチャード・デイ
音楽 : エミール・ニューマン

キャスト :
ジャンヌ・ダーク : イングリッド・バーグマン
ピエール・コーション : フランシス・L・サリヴァン
ジャン・ド・リュクサンブール : J・キャロル・ナイシュ
ラ・イル : ワード・ボンド
ジョルジュ・ド・ラ・トレムイユ : ジーン・ロックハート
アランソン公 : ジョン・エメリー
デュノワ : リーフ・エリクソン
ジャン・ル・メートル : セシル・ケラウェイ
シャルル7世 : ホセ・フェラー
イザベル (ジャンヌの母) : セレナ・ロイル
ジャック・ダーク (ジャンヌの父) : ロバート・バラット
ピエール・ダーク (ジャンヌの弟) : ジミー・ライドン
ジャン・ダーク (ジャンヌの兄) : ランド・ブルックス
デュラン (ジャンヌの叔父) : ローマン・ボーネン
[ 2017/12/28 15:00 ] 史劇 | TB(-) | CM(0)
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