蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

オーストラリア

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 オーストラリア 』
原題 : Australia
製作 : 2008年
製作国 : オーストラリア

オーストラリア

豪州の大自然をバックに、情熱的な愛と冒険のドラマ。
第二次大戦前の英国から、夫を追って貴族のサラ(ニコール・キッドマン)は豪州にやってきた。夫は、資産である広大な牧場を売るために1年前から豪州で過ごしていたのだ。彼女を迎えたのは、無骨なカウボーイのドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)だった。しかし、ようやくたどりついた牧場で夫は殺害されていた。地域を牛耳る牧場主のカーニー(ブライアン・ブラウン)やニール(デヴィッド・ウェンハム)たちが、その牧場を乗っ取ろうと謀ったのだ。残された1500頭の牛を都市ダーウィンまで運んで軍に売れば、牧場を建て直す資金を得ることができる。サラはドローヴァーと手を組んで、北オーストラリアの横断を決意する。アボリジニの混血少年ナラ(ブランドン・ウォルターズ)たちとの旅が始まった。度重なる危機を乗り越えていく彼らを見守るのは、アボリジニ呪術師のキング・ジョージだった。なんとかダーウィンに到着し、牛の売買契約が軍とまとまった。カーニーは、牧場を買い取りたいとサラに申し出るが、彼女はきっぱりと断る。街では、アボリジニ保護のための資金を集めるダンス・パーティが開かれていた。ダンスに参加したサラとドローヴァーは、お互いに惹かれあうものを感じる。 サラとドローヴァー、そしてナラの生活が始まるが、少しずつ感情のすれ違いが起こりはじめる。サラのもとを去ってゆくドローヴァー。キング・ジョージと成人の儀式で旅に出ていたナラが警察に捕えられてしまった。それを知ったサラはダーウィンに向かうが、第二次大戦が勃発、ナラが連れて行かれたミッション・アイランドは日本軍の最初の攻撃目標だった。ドローヴァーもまた、サラとナラを救うために爆撃される街を訪れる。戦火の中、再会する3人。彼らを狙うカーニーの魔の手も、キング・ジョージによって阻止された。そして3人は、新たな関係へと踏み出していく。



スタッフ :
監督 : バズ・ラーマン
脚本 : バズ・ラーマン、ロナルド・ハーウッド、スチュアート・ビーティー、リチャード・フラナガン
原案 : バズ・ラーマン
製作 : バズ・ラーマン、キャサリン・ナップマン、G・マック・ブラウン
音楽 : デイヴィッド・ヒルシュフェルダー
撮影 : マンディ・ウォーカー
編集 : ドディ・ドーン、マイケル・マカスカー

キャスト :
レディ・サラ・アシュレイ : ニコール・キッドマン
ドローヴァー : ヒュー・ジャックマン
ニール・フレッチャー : デイヴィッド・ウェンハム
キング・カーニー : ブライアン・ブラウン
キプリング・フリン : ジャック・トンプソン
キング・ジョージ : デイヴィッド・ガルピリル
ナラ : ブランドン・ウォルターズ
[ 2021/09/30 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

ペネロピ

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 ペネロピ 』
原題 : Penelope
製作 : 2006年
製作国 : イギリス、アメリカ

ペネロピ

ブタの鼻と耳を持つ女性が、逆境をはねのけて前向きに生き、恋をつかむ姿を映しだす異色ロマンス。
名家ウィルハーン家には言い伝えがある。5代前のラルフは使用人クララを妊娠させるが、彼女を捨てて名家の娘と結婚した。失意のクララが崖から身を投げた夜、彼女の母親が魔女となって屋敷に現れ、次に生まれる娘が豚の鼻と耳になる呪いをかけた。呪いを解く方法は、名家の息子が娘に永遠の愛を誓うこと。その後は息子ばかり生まれ、初めて生まれた娘がペネロピ(クリスティーナ・リッチ)だった。母ジェシカ(キャサリン・オハラ)は娘を大衆の目から守るため、彼女を死んだことにして屋敷に幽閉する。ペネロピが18歳になるとお見合いが始まる。何人もの花婿候補がやってきたが、彼女を一目見るや逃げ出した。しかし彼らは帰る前に屋敷に連れ戻され、口止めの契約を結ばされた。お見合いを続けて7年経ったある日、ジェシカはヴァルダーマン家のエドワード(サイモン・ウッズ)を逃がしてしまう。エドワードは警察に「豚人間を見た」と訴えるが、妄想だと片付けられてしまった。エドワードは名誉挽回のため、ペネロピのスクープを狙う記者レモン(ピーター・ディンクレイジ)と組み、彼女の写真を入手しようとする。2人は、名家出身で今はギャンブラーの青年マックス(ジェームズ・マカヴォイ)を5000ドルで雇い、お見合いに送り込む。隠しカメラを仕込んだジャケットを着たマックスは、ペネロピとマジックミラー越しにお見合いをする。2人は惹かれ合い、3回目のお見合いでペネロピが姿を見せる。マックスは一瞬驚きながらも彼女の顔に優しく触れようとするが、カメラのシャッター音がしてしまう。マックスはレモンたちの元に戻り、カメラを地面に叩きつけて壊す。マックスはペネロピに会いに行き、スパイだったことを告白しようとする。ペネロピはそれを遮り、結婚を申し込む。しかしマックスはそれを受け入れることはできなかった。ジェシカは花婿選びに更に熱を入れるが、ペネロピはお見合いを続ける気になれず、1人で屋敷を出る。



スタッフ :
監督 : マーク・パランスキー
脚本 : レスリー・ケイヴニー
製作 : リース・ウィザースプーン、スコット・シュタインドルフ、ジェニファー・シンプソン
撮影 : ミシェル・アマチュー
美術 : アマンダ・マッカーサー
音楽 : ジョビィ・タルボット
編集 : ジョン・グレゴリー
衣装 : ジル・テイラー
ヘアデザイナー : エリザベス・タッグ
特殊メイク : スコット・ストッダード
メイクアップ : エリザベス・タッグ

キャスト :
ペネロピ・ウィルハーン : クリスティーナ・リッチ
ジョニー・“マックス”・マーティン : ジェームズ・マカヴォイ
ジェシカ・ウィルハーン : キャサリン・オハラ
レモン : ピーター・ディンクレイジ
フランクリン・ウィルハーン : リチャード・E・グラント
エドワード・ハンフリー・ヴァンダーマンJr : サイモン・ウッズ
ワンダ : ロニ・アンコーナ
クルル : レニー・ヘンリー
マックスウェル・カンピオン : ニック・フロスト
サム : ラッセル・ブランド
アニー : リース・ウィザースプーン
[ 2021/05/31 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

姉のいた夏、いない夏。

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 姉のいた夏、いない夏。 』
原題 : The Invisible Circus
製作 : 2000年
製作国 : アメリカ

姉の遺した絵葉書と思い出を頼りに、ヨーロッパを横断する少女の成長と姉妹の深い愛を描く、ノスタルジックな愛のドラマ。
1976年。高校を卒業したばかりのフィービー(ジョーダナ・ブリュースター)は、サンフランシスコで母親ゲイル(ブライス・ダナー)と二人暮らし。彼女には、ヒッピー・ムーヴメントにのめり込んでいたフェイス(キャメロン・ディアス)という姉がいたが、7年前、恋人ウルフ(クリストファー・エクルストン)とヨーロッパに行ったきり、その地で自殺して帰らぬ人となる。以来、姉の死はフィービーにとって謎のまま。そこで彼女は、母の反対を押し切り、姉の足跡を辿るべくヨーロッパへと旅立つ。パリに着いたフィービーはウルフを訪ねる。今はフランス人女性クレール(イザベル・パスコ)と平穏な暮らしをしている彼は、フェイスの死に触れることを語ろうとしなかったが、やがて彼女に口止めされていたというベルリンでの出来事を語りだす。その話にショックを受けたフィービーは、ウルフと共に、姉が死を選んだポルトガルのエスピシェル岬へ向かうのだった。



スタッフ :
監督 : アダム・ブルックス
脚本 : アダム・ブルックス
原作 : ジェニファー・イーガン
製作総指揮 : ティム・ヴァン・レリム
製作 : ジュリア・チャスマン、ニック・ウェシュラー
撮影 : ヘンリー・ブラーム
美術 : ロビン・スタンデファー
音楽 : ニック・レアード=クロウズ
編集 : エリザベス・クリング
衣裳 : ドンナ・ザコウスカ

キャスト :
フェイス : キャメロン・ディアス
フィービー : ジョーダナ・ブリュースター
ウルフ : クリストファー・エクルストン
ゲイル : ブライス・ダナー
ジーン : パトリック・バーギン
少女時代のフィービー : カミーラ・ベル
[ 2020/08/04 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

アンナと王様

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 アンナと王様 』
原題 : Anna and The King
製作 : 1999年
製作国 : アメリカ

アジアの王国を舞台に、国王と家庭教師をめぐるドラマを描いたロマンス。
19世紀。夫を亡くしたアンナ(ジョディ・フォスター)は一人息子ルイ(トム・フェルトン)を連れ、シャムのモンクット王(チョウ・ユンファ)の依頼でバンコックにやってきた。王子たちの教育係として招かれたアンナだが、何十人もの側室や子供たちに驚く。環境の違いにとまどうアンナだが、やがて王の聡明な人柄に惹かれていく。外国の優れた知識に学ぶべきだと考えていたモンコック王は、イギリス人をはじめ諸外国の要人を招いた夜会を計画。アンナに指導を任せる。夜会は大成功し、アンナと王はお互いの気持ちを秘めたままダンスを踊る。ある日、側室のタプティム(バイ・リン)が頭を剃り尼僧として生きようと宮殿を脱出、捕らえられてしまう。恋人との仲を疑われたタプティムは、アンナが口を出したために王の恩赦を受ける機会を失い、処刑されてしまった。この事件をきっかけに、アンナは帰国を考えるようになる。そんな中、平和な王朝に不満をもつアラク将軍(ランダル・ダク・キム)がクーデターを起こす。危機一髪の場面で王を救ったのは、なんとアンナの機転だった。最後の夜、アンナと王は静かにダンスをする。深く愛しあいながら、二人がそれを口にすることはなかった。



スタッフ :
監督 : アンディ・テナント
脚本 : スティーヴ・ミアーソン、ピーター・クリークス
原作 : アンナ・レオノーウェンズ
EP : テレンス・チャン
製作 : ローレンス・ベンダー、エド・エルバート
撮影 : カレブ・デシャネル
美術 : ルチアーナ・アリジ
音楽 : ジョージ・フェントン
編集 : ロジャー・ボンデリ
衣装 : ジェニー・ビーヴァン

キャスト :
アンナ・レオノーウェンズ : ジョディ・フォスター
モンクット王 : チョウ・ユンファ
クララホム : シード・アルウィ
アラク将軍 : ランダル・ダグ・ギム
タプティム : バイ・リン
ルイ : トム・フェルトン
チャファ殿下 : リム・ケイ・シュー
ファー・イン王女 : メリッサ・キャンベル
[ 2020/07/03 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

シティ・オブ・エンジェル

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 シティ・オブ・エンジェル 』
原題 : City of Angels
製作 : 1998年
製作国 : アメリカ

1987年の映画『ベルリン・天使の詩』のリメイク、地上の女性と恋に落ち、人間になることを決めた天使の姿を描いたラブ・ストーリー。
ロサンジェルス。天使のセス(ニコラス・ケイジ)は、心臓病の患者を救えずに悔やむ外科医マギー(メグ・ライアン)を見初めて恋に落ちる。セスは天使の掟を破って彼女の前に姿を現す。しかし、天使のままでは彼女を本当に感じて愛することはできない。悩むセスは、そんなある日、マギーの患者である中年男メッシンジャー(デニス・フランツ)と知り合う。メッシンジャーはセスの正体を言い当てて、自分も元天使だと打ち明ける。そして、「天使もその気になれば人間になれる」とセスに教える。決意したセスは永遠の命に別れを告げ、建築中のビルから身を投げ、ついに人間になった。恋人の同僚の医師ジョーダン(コーム・フォオレ)から求婚され心揺れながらも、セスを忘れられなかったマギーは、別荘まで尋ねてきたセスを受け入れた。その夜、ふたりは結ばれ、セスはマギーを通じて人間としての喜びを知った。だが、翌日、自転車で買い物に出たマギーは帰り道、事故に遭ってあえなく命を落とした。悲しみに沈むセスだが、尋ねてきた仲間の天使カシエル(アンドレ・ブラウアー)に、たとえ一夜でも人として生きられたことの幸せを語り、地上で生きて行くことを誓うのだった。



スタッフ :
監督 : ブラッド・シルバーリング
脚本 : ダナ・スティーヴンス
エグゼクティブ・プロデューサー : アーノン・ミルチャン、チャールズ・ニューワース、ロバート・キャヴァロ
製作 : ドーン・スティール、チャールズ・ローヴェン
撮影 : ジョン・シール
美術 : リリー・キルヴァート
音楽 : ガブリエル・ヤレド
編集 : リンジー・クリングマン
衣装 : シェイ・カンリフ

キャスト :
セス : ニコラス・ケイジ
マギー・ライス : メグ・ライアン
カシエル : アンドレ・ブラウアー
ナサニエル・メッシンジャー : デニス・フランツ
ジョーダン・フェリス : コルム・フィオール
[ 2020/05/24 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

ティン・カップ

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 ティン・カップ 』
原題 : Tin Cup
製作 : 1996年
製作国 : アメリカ

挫折したゴルファーが、愛する女性のために再生を賭けて全米オープンに挑戦する姿を描いたラブ・ストーリー。
ティン・カップことロイ・マカヴォイ(ケヴィン・コスナー)は、テキサス州西部のゴルフ場でレッスン・プロをしている。だが、そのゴルフ場は元々彼の所有で、昔の恋人ドーリーン(リンダ・ハート)との賭けに負けて取り上げられてしまったものだった。毎日そこにたむろする男たちや親友であるキャディーのロミオ(チーチ・マリン)と、パッとはしないが気楽な日々を送っていた彼の元に、ある日、美人精神科医のモリー・グリスウォルド(レネ・ルッソ)がレッスンを受けにやって来た。何事も始めたらやり遂げた試しがなく、常に危険を追い求めてしまう損な性格のカップは、論理的で洗練されたモリーにひと目惚れしてしまう。ところが、彼女の恋人は、こともあろうにPGA(プロゴルファー協会)のスターで、長年のライバルであるデイヴィッド・シムズ(ドン・ジョンソン)だった。抑えきれなくなった気持ちを持て余したカップは、モリー自身の元に自分の恋の相談に行く。告白されて動揺を隠せないモリーを見て、今のままの自分で要る限り、彼女を手に入れることは永遠に不可能だと悟ったカップは、全米オープン・トーナメントという晴れ舞台な出場し、優勝することで彼女の愛を勝ち取ろうという決意を固めた。しかし、全米オープン出場審査の場でも無軌道ぶりを直そうとしないカップに、コーチ兼キャディーのロミオも堪忍袋の緒を切らし、その場を去ってしまう。だが、何とか審査に受かったカップは一子に回ってほしいと懇願し、ようやくロミオも受諾する。いよいよ全米オープンが始まった。1日目、83というプロとは思えないスコアでスタートを切ったカップだったが、モリーの思いもかけないサポートに本来の実力を発揮。一気に上位にのし上がって一躍注目を浴び、ついに大スターのシムズと並ぶ上位争いに持ち込み、優勝を賭けた最終戦へと大会の盛り上がりも最高潮。あまりにも突然に現れた新スター、ティン・カップにギャラリーの目が釘付けにされる中、シムズと互角のスコアで迎えたトーナメント最終日の最終ホール。カップは自らのプライドに忠実たらんとしてシムズと大勝負の末に勝利。全米オープン出場は果たせなかったが、モリーの愛はつかみとるのだった。



スタッフ :
監督 : ロン・シェルトン
脚本 : ジョン・ノーヴィル、ロン・シェルトン
製作総指揮 : アーノン・ミルチャン
製作 : ゲイリー・フォスター、デイヴィッド・レスター
撮影 : ラッセル・ボイド
美術 : ジェームズ・ビッセル
音楽 : ウィリアム・ロス
編集 : ポール・セイダー、キンバリー・レイ

キャスト :
ロイ・マカヴォイ : ケビン・コスナー
モリー・グリスウォルド : レネ・ルッソ
デヴィッド・シムズ : ドン・ジョンソン
ロミオ・ポーザー : チーチ・マリン
ドリーン : リンダ・ハート
アール : デニス・バークレイ
[ 2020/03/25 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

ベルリン・天使の詩

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 ベルリン・天使の詩 』
原題 : Der Himmel Uber Berlin
製作 : 1987年
製作国 : 西ドイツ、フランス

ベルリンを舞台に人間の女性に恋した天使が人間になる姿を描く。
ベルリンの街。廃墟の上から人々を見守っている天使ダミエル(ブルーノ・ガンツ)がいる。天使の耳には、地上の人々の内心の声が聞こえる。天使の姿は子供たちには見える。コロンボ刑事役で親しまれているアメリカの映画スター、ピーター・フォーク(本人)がこれからベルリンで撮影に入る映画の脚本を読んでいる。街の中のさまざまな人々の肉声。ダミエルは、親友の天使カシエル(オットー・ザンダー)と、今日見た自然や人々の様子について情報交換し、永遠の霊であり続けながら人間ではない自分にいや気がさしている。図書館は天使たちの憩いの場だ。老詩人ホメロス(クルト・ボウワ)が失われた物語を探している。サーカスに迷いこんだダミアンは、空中ブランコを練習中の美女マリオン(ソルヴェイグ・ドマルタン)を見て一目惚れをする。橋のたもとで起こった交通事故で死にかけている男に息をふきかえさせるダミエル。カシエルは、ホメロスにつき添ってポツダム広場を歩いている。ピーター・フォークの出演しているスタジオには様々な人がいる。ダミエルはカシエルを呼んでサーカスの公演を見にゆく。マリオンを見つめるダミエル。最後の公演を前に死の怖れを語るマリオンの肉声。ロック・コンサートで踊るマリオンの手にふれるダミエル。夜明け、ピーター・フオークはダミエルに人間になることをすすめる。壁をこえてノーマンズランドを散策するダミエルは、マリオンへの愛をカシエルに告白する。人間に恋すると天使は死ぬ。彼はカシエルの腕の中で死んだ。西ベルリン側の壁のそばで目をさましたダミエルの目の前は、モノクロから色彩の世界に変わっているのだった。



スタッフ :
監督 : ヴィム・ヴェンダース
脚本 : ヴィム・ヴェンダース、ペーター・ハントケ
製作総指揮 : イングリート・ヴィンディッシュ
製作 : ヴィム・ヴェンダース、アナトール・ドーマン
撮影 : アンリ・アルカン
音楽 : ユルゲン・クニーパー
整音 : ジャン・ポール・ミュジェル、アレックス・アーフト
編集 : ペーター・プルツィゴッダ

キャスト :
天使ダミエル : ブルーノ・ガンツ
マリオン : ソルヴェイグ・ドマルタン
天使カシエル : オットー・ザンダー
ホメーロス : クルト・ボウワ
ピーター・フォーク : 本人役
マリオンのトレーナー : ラジョス・コヴァーチ
ニック・ケイヴ : 本人役
[ 2019/07/23 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

ロリータ

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 ロリータ 』
原題 : Lolita
製作 : 1962年
製作国 : アメリカ

教養ある中年男の、ローティーンの少女に対する、耽美と溺愛の、異常な愛欲生活を描いた問題の書「ロリータ」の映画化である。ロリコンはロリータ・コンプレックスが語源になっている。
霧の深い日だった。作家のクィルティ(ピーター・セーラーズ)が、ハンバート(ジェームズ・メースン)のピストルの乱射を浴びて死んだ。--ハンバートは数年前、パリからアメリカに渡り、フランス詩の翻訳で好評を得ていた。夏を過ごそうと田舎町にやって来た彼は、シャーロット夫人(シェリー・ウィンタース)の家に下宿した。ハンバートは一目でこの家の娘、ロリータ(スー・リオン)の未熟な妖しい美しさに心を奪われ、夫人はハンバートのとりこになった。ロリータとの絆を確保するためにハンバートは夫人と結婚したが、彼の本心を知って逆上した夫人は事故死してしまった。今は誰はばかるところなく、奇妙な父娘の愛欲生活が始まった。この関係は近所の噂にものぼり、知り合ったクィルティはロリータに強い興味を示した。狂おしいほどの独占欲にかられたハンバートは、彼女を他人との交際から遮断するために、放浪の自動車旅行へと連れ出したのだった。モーテルからモーテルへと、2人だけの幾夜を重ねていたが、いつ頃からか、ハンバートは彼らをつける車に気がついた。だが、ロリータは全く気がつかないらしく、彼の思いすごしではないかと、けげんな顔をするのだった。ある日インフルエンザで入院したロリータが伯父と名乗る男に連れ出されてしまった。掌中の珠を奪われてハンバートは痛恨の日々を送っていた。と、全く消息を絶っていたロリータから手紙が舞い込んだ。鉱山の町を訪ねたハンバートを、ロリータは貧しい家でなつかしそうに迎えた。彼女はクィルティに連れ出されたあげく棄てられ、1年ほどまえに今のディックと結婚したという。そして転勤するにつけて金が入用だったのでハンバートに助けを求めたのだった。ハンバートは総てを忘れて、一緒に暮らそうと懇願したが、聞き入れられなかった。あきらめたハンバートは、持ち金全部と、シャーロットの遺産を渡し、真直ぐクィルティの家へ車を走らせた。



主題曲 : 「Lolita Ya Ya」 by ネルソン・リドル


スタッフ :
監督 : スタンリー・キューブリック
脚本 : ウラジミール・ナボコフ
原作 : ウラジミール・ナボコフ
製作 : ジェームズ・B・ハリス
撮影 : オズワルド・モリス
美術 : ウィリアム・アンドリューズ
音楽 : ネルソン・リドル、ボブ・ハリス

キャスト :
ハンバート・ハンバート : ジェームズ・メイソン
ドロレス・ヘイズ(ロリータ) : スー・リオン
シャーロット・ヘイズ(ロリータの母) : シェリー・ウィンタース
クレア・キルティ : ピーター・セラーズ
ヴィヴィアン : マリアン・ストーン
メアリー(看護師) : ロイス・マクスウェル
[ 2018/09/14 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

シベールの日曜日

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 シベールの日曜日 』
原題 : Cybele ou les Dimanches de Ville d'Avray
英語 : Sundays and Cybele
製作 : 1962年
製作国 : フランス

フランスの作家ベルナール・エシャスリオーの小説「ビル・ダヴレイの日曜日」を映画化。
戦争中パイロットだったピエール(ハーディ・クリューガー)は戦線で少女を射殺したと思いこみ、それ以来、みずから激しい戦に加わり、墜落のショックで彼は記憶喪失性となった。恋人マドレーヌ(ニコール・クールセル)の愛情も、友人である芸術家カルロスの友情もピエールの孤独な心を救えなかった。彼はあてもなく町をさまよい歩いた。あるたそがれ時、ピエールは町で一人の少女(パトリシア・ゴッジ)に会った。少女の名はフランソワズで寄宿学校に入れられていた。父親から見捨てられたのだ。二人は日曜日ごとに会い、互に孤独な二人の間には汚れのない愛情が生れていった。日曜日は二人にとって貴重な時間となったが、この日曜日を守るために、彼等は周囲に嘘をいわねばならなかった。マドレーヌもこの嘘に気づき心配して後を追ったが、池の畔で遊ぶ二人の姿は汚れのない美しいものだった。ピエールと少女は父と娘として装ってきたが、そんな嘘はいつまでもつづくはずがなかった。クリスマスがやってきた。いつものように二人は池の畔で楽しいクリスマスイブを過ごしていた。いまはピエールを唯一の友人と思っている彼女は、はじめて本当の名前はシベールだと告げるのだった。一方、マドレーヌはピエールの不在に気づき相談相手の医師ベルナールに助けを求めた。ピエールを頭から変質者扱いにしている彼は早速警察に連絡した。警察もベルナールと同じく父親でもない男が少女と恋人同士のようにしているのに少女の危険を感じた。警官達は二人の楽しいクリスマスの現場に踏み込んできた。彼等はピエールにピストルを向けた。ピエールは死んだ。シベールは池の畔でいつまでも泣き続けた。ピエールもいなくなった。シベールはまた一人ぼっちになってしまったのだ。



スタッフ :
監督 : セルジュ・ブールギニョン
脚色 : セルジュ・ブールギニョン、アントワーヌ・チュダル
原作 : ベルナール・エシャスリオー
台詞 : セルジュ・ブールギニョン、ベルナール・エシャスリオー
撮影 : アンリ・ドカエ
美術 : ベルナール・エヴァン
音楽 : モーリス・ジャール

キャスト :
ピエール : ハーディ・クリューガー
フランソワーズ : パトリシア・ゴッジ
マドレーヌ : ニコール・クールセル
カルロス : ダニエル・イヴェルネル
ベルナルド : アンドレ・オウマンスキー
ベルナルドの友人 : ミシェル・ド・レ
[ 2018/09/08 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)

さよならをもう一度

(ドラマ/ラブ・ロマンス)

『 さよならをもう一度 』
原題 : Goodbye Agein
製作 : 1961年
製作国 : アメリカ

原作はフランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」。
トラック販売会社の重役ロジェ・デマレ(イヴ・モンタン)と室内装飾家のポーラ(イングリッド・バーグマン)は5年来の恋仲。2人とも中年だがまだ十分に魅力がある。ところがロジェは最近、仕事が忙しくパリに住むアメリカ人の富豪バンデルベッシュ夫人の邸の室内装飾にポーラを推薦すると彼女を同行しながら自分は先に帰ってしまった。1人で夫人を待つポーラの前に夫人の1人息子フィリップ(アンソニー・パーキンス)が現れた。以来、25歳の熱い思いをささげるようになった。フィリップはポーラとロジェの仲が単なる恋愛関係で結婚していないことを探り出した。一方ロジェは、ポーラとの約束を取り消して他の女と旅行に出た。それをフィリップが目撃した。やがてフィリップはポーラのアパートで暮らすようになった。ロジェは2人の情事を知った。彼女を愛していながら彼には腹立たしさが先に立った。鋭くポーラを問い詰めたまたま彼女の年のことに言い及んだ。心を傷つけられたポーラはフィリップのもとへ戻っていった。ロジェは酒と女におぼれた。が、2ヵ月後、ナイトクラブで他の女を連れたフィリップを見て心が痛んだロジェはポーラと会い改めて自分の愛を告白した。その夜、ポーラはフィリップに別れ話を持ち出した。あまりにも2人の年が違いすぎる、と。ポーラとロジェは正式に結婚した。だがロジェは相変わらずポーラとの会食をすっぽかす。でも、これでいいのだ、とポーラは安らかに微笑む。



スタッフ :
監督 : アナトール・リトヴァク
製作 : アナトール・リトヴァク
原作 : フランソワーズ・サガン
脚本 : サム・テイラー
撮影 : アルマン・ティラール
音楽 : ジョルジュ・オーリック
美術 : アレクサンダー・トラウネット
編集 : アルバートベイツ

キャスト :
ポーラ・テシエ : イングリッド・バーグマン
ロジェ・デマレ : イヴ・モンタン
フィリップ・ヴァン・デル・ベシュ : アンソニー・パーキンス
テレサ・ヴァン・デル・ベシュ : ジェシー・ロイス・ランディス
ルシアン・フルーリー : ピエール・デュクス
メイジー1 : ジャッキー・レイン
メイジー2 : ジーン・クラーク
メイジー3 : ミシェル・メルシェ
ギャビー : ユタ・テーガー: ポーラのメイド。
ナイトクラブの歌手 : ダイアン・キャロル
[ 2018/08/01 15:00 ] ラブ・ロマンス | TB(-) | CM(-)
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