(ドラマ/西部劇)
『 西部開拓史 』
原題 : How the West was Won
製作 : 1962年
製作国 : アメリカ
1830年から80年代に至る50年間に、ある開拓一家が3代にわたって経験した西部開拓の物語。
第1話 : 河
1830年代の終わり頃、アメリカ東部の人々は、オハイオ川流域の肥沃な土地の開拓に乗り出そうとしていた。ニューイングランドの農民ゼブロン・プレスコット(カール・マルデン)も妻レベッカ(アグネス・ムーアヘッド)、長女イーブ(キャロル・ベイカー)、次女リリス(デビー・レイノルズ)、それに2人の息子の一家を連れてイリー運河を通過し、オハイオ川にいかだを組んで未開の荒野に踏みこんだ。一家が川岸にキャンプを張ったある夜、鹿皮服を着た毛皮売りのライナス(ジェームズ・スチュアート)がカヌーで近づき、プレスコット一家と夕食を供にして西部の事情を話した。野性的で親しみやすい彼をイーブは一目で恋した。翌朝ライナスが既に立ち去ったのを知っても彼女の心は変わらなかった。一家が下流に向かう間、ライナスは上流に行き、川岸の天幕の店を見つけたが、ホーキンズ大佐と名のる主人は実は河賊で、ライナスも欺されて荷物をとられ、ナイフで刺された。しかし丸太にまたがって川を下ったライナスは、プレスコット家を襲おうとしていた河賊たちを、開拓民と力を合わせてやっつけた。一家がいかだで急流を下る時、激流は両親を呑んだ。両親の亡くなった土地に農園を建てようというイーブに、ライナスは開拓生活を誓った。しかし、蒸気船の汽笛は、リリスを新しい町セントルイスに誘った。
第2話 : 平原
10年後、リリスはセントルイスのキャバレーの歌手だった。常連の中に賭博師クリーブ・バン・ベイレン(グレゴリー・ペック)がいた。ある日、リリスはほとんど忘れていたパトロンの金鉱相続人になったことを知らされた。これを盗み聞いたベイレンは金鉱を自分のものにしようと計画した。彼女の乗った幌馬車隊が西へ出発して間もなくベイレンが馬で現れた。彼女を愛する隊長モーガンは素性を見抜いたが護衛として雇った。インディアンの急襲でベイレンが傷ついた時、リリスは我を忘れて彼を抱きしめた。ところが金鉱がすっかり掘り尽くされて何の価値もなくなったのを知ったベイレンは、彼女を捨てて元の賭博生活に入った。しかし川蒸気船のサロンで、キャンプショウの歌手になっていたリリスの声を聞いたベイレンは、勝っていたカードを捨てて彼女に近づいた。改めて愛を誓い合った2人は新しい都市サンフランシスコで運を試してみようと決心した。
第3話 : 南北戦争
南北戦争が始まった。ライナスとの間に息子2人をもうけたイーブの一家にも戦火は及び、ライナスは最初の志願兵として戦場にあった。長男ゼブ(ジョージ・ペパード)も母親の反対を押し切って志願し、銃火の中で父の死を知った。気を落とした彼は戦争の意味を行き会った南軍の脱走兵と話し合い、自分も逃走しようと考えた。2人の傍にシャーマン将軍(ジョン・ウェイン)とグラント将軍がいるのに気づいた南軍兵は引き金を引こうとしたが、ゼブはとっさに銃剣で南軍兵を刺殺した。悲劇的な戦争は終わった。父の後を追うように母も死んだ。ゼブは農場を弟に譲り、自分は騎兵隊にとどまる決心をした。
第4話 : 鉄道
1860年代の終り頃、ユニオン・パシフィック鉄道の大陸横断工事をインディアンの襲撃から守る騎兵隊を指揮するのは、中尉となったゼブである。建設所長のマイク(リチャード・ウィドマーク)は新しいタイプの鉄道第一主義者で長年インディアンと生活を共にした野牛狩りの男ジェスロ(ヘンリー・フォンダ)に反対して最短距離をとるために、インディアンの食糧供給路を通るのを主張した。ゼブは間に入って一時的な条約を結んだがマイクは鉄道で狩人を送りこみインディアンの食料を乱獲したので遂にインディアンは怒り、野牛の大群を放った。彼らを欺すのに一役買ったことに気づいたゼブは退役して、さらに西へと向かった。
第5話 : 無法者
1880年代の終わり頃、未亡人となったリリスは借金のため豪華な邸を売ってアリゾナ州に移住した。保安官になった甥のゼブや妻ジュリーたちとの再会を喜ぶ間もなく、ゼブはギャングのチャーリー・ガント(イーライ・ウォラック)の企てた列車襲撃を討伐しに向かった。激しい撃ち合いが続いたが、正義は勝った。法律と秩序が西部にもたらされ、ついに西部はかちとられたのである。
スタッフ : 監督 :
第1話 : ヘンリー・ハサウェイ
第2話 : ヘンリー・ハサウェイ
第3話 : ジョン・フォード
第4話 : ジョージ・マーシャル
第5話 : ヘンリー・ハサウェイ
脚本 : ジェームズ・R・ウェッブ
製作 : バーナード・スミス
撮影 : ウィリアム・H・ダニエルズ、ミルトン・クラスナー、チャールズ・ラング、ジョセフ・ラシェル
美術 : ジョージ・W・デイヴィス、ウィリアム・フェラーリ、エディソン・ハー、ヘンリー・グレース、ドン・グリーンウッド Jr.、ジャック・ミルス
音楽 : アルフレッド・ニューマン
編集 : ハロルド・F・クレス
キャスト : 第1話
ゼブロン・プレスコット :
カール・マルデンレベッカ・プレスコット :
アグネス・ムーアヘッドイヴ・プレスコット :
キャロル・ベイカーリリス
ライナス・ローリングス :
ジェームズ・ステュアートジェブ・ホーキンス大佐 :
ウォルター・ブレナンドーラ・ホーキンス :
ブリジット・バズレンホーキンスの手下 :
リー・ヴァン・クリーフ第2話
リリス
クリーヴ・ヴァン・ヴェイレン :
グレゴリー・ペックアガサ・クレッグ :
セルマ・リッターロジャー・モーガン :
ロバート・プレストン第3話
ゼブ・ローリングス :
ジョージ・ペパードイヴ・プレスコット :
キャロル・ベイカーウィリアム・シャーマン将軍 :
ジョン・ウェインユリシーズ・グラント将軍 :
ハリー・モーガンエイブラハム・リンカーン大統領 :
レイモンド・マッセイパターソン伍長 :
アンディ・ディヴァイン南軍の脱走兵 :
ラス・タンブリン第4話
ゼブ・ローリングス :
ジョージ・ペパードマイク・キング :
リチャード・ウィドマークジェスロ・スチュアート :
ヘンリー・フォンダ第5話
ゼブ・ローリングス :
ジョージ・ペパードジュリー・ローリングス :
キャロリン・ジョーンズリリス(リリー)・プレスコット :
デビー・レイノルズルー・ラムゼー保安官 :
リー・J・コッブチャーリー・ギャント :
イーライ・ウォーラックギャントの手下 :
ハリー・ディーン・スタントン