蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

アナコンダ

(アクション/パニック)

『 アナコンダ 』
原題 : Anaconda
製作 : 1997年
製作国 : アメリカ

南米アマゾンの奥地に潜む巨大な人食い蛇の恐怖を描いた秘境パニック冒険映画。
伝説のインディオ、シリシャマ族を求めてアマゾンに来た若き文化人類学者ケイル(エリック・ストルツ)と、その恋人で女性記録映画作家のテリー(ジェニファー・ロペス)率いる撮影隊は、カメラマンのダニー(アイス・キューブ)、録音技師ゲアリー(オーウェン・ウィルソン)、彼の恋人でプロダクション・マネジャーのデニス(カリ・ウーラー)、リポーターのウエストリッジ(ジョナサン・ハイド)、そして現地人ガイドのマテオ(ヴィンセント・カステラノス)の7人編成。探索の途中、一行は蛇の密猟をしているという謎の男サローン(ジョン・ヴォイド)を助ける。シリシャマ族の見たという彼は、案内してもよいと言う。数日後、ケイルが猛毒の蜂の襲われ、意識不明の重体に。一刻の早く病院に連れていくため、船はサローンが近道だと言った支流入るが、行く手には人工の柵が阻んでいた。サローンはダイナマイトで柵を爆破するが、衝撃で燃料タンクの大半が川に没し、夥しい数の蛇が降り注いだ。ジャングルの知識に長けた彼は、次第にほかのクルーを制圧下に置く。彼の目的は全長14mにも達する幻のアナコンダの捕獲にあった。やがて、マテオがアナコンダの最初の犠牲者となった。その夜、サローンの仕掛けた罠にかかったアナコンダがついに姿を現した。怪物はゲアリーを餌食にすると悠々水中に姿を消した。身の危険を感じたテリーらは、サローンの隙を突いて縛りあげることに成功する。だが、それも束の間、滝の近くに差しかかったところで船が座礁。そこへアナコンダが再び出現し、ウェストリッジがアナコンダの犠牲となった。一方、デニスを殺して自由になったサローンはダニーも襲うが、意識を取り戻したケイルが発射した痲酔銃で水中に没した。帰路に製材所を発見したテリーたちは燃料を求めて上陸するが、そこにはサローンが待ち伏せていた。テリーとダニーを縛り上げた彼は、2人を餌にアナコンダをおびき寄せる。だが、怪物のパワーは想像以上で、サローンも食われてしまった。テリーとダニーは必死に逃げ、ついにアナコンダを煙突ごと爆破して倒した。一行は帰路、シリシャマ族と遭遇した。



スタッフ :
監督 : ルイス・ロッサ
脚本 : ハンス・バウアー、ジム・キャッシュ、ジャック・エップス・ジュニア
原案 : ハンス・バウアー
エグゼクティブプロデューサー : スーザン・ラスキン
製作 : ヴァーナ・ハラー、レナード・ラビノウィッツ、キャロル・リトル
撮影 : ビル・バトラー
美術 : カーク・M・ペトルッセリ
音楽 : ランディ・エデルマン
編集 : マイケル・R・ミラー
視覚効果 : ジョン・ネルソン
アニマトロニック効果 : ウォルト・コンティ

キャスト :
テリー・フロレス : ジェニファー・ロペス
ダニー・リッチ : アイス・キューブ
ポール・サローン : ジョン・ヴォイト
スティーヴン・ケイル : エリック・ストルツ
ウォーレン・ウエストリッジ : ジョナサン・ハイド
ゲアリー・ディクソン : オーウェン・ウィルソン
デニス・カルバーグ : カリ・ウーラー
マテオ : ヴィンセント・カステラノス
密猟者 : ダニー・トレホ
[ 2020/04/10 15:00 ] パニック | TB(-) | CM(-)

タワーリング・インフェルノ

(アクション/パニック)

『 タワーリング・インフェルノ 』
原題 : The Towering Inferno
製作 : 1974年
製作国 : アメリカ

超高層ビル火災を描いたパニック映画。
サンフランシスコの空にそびえ立つ138階建ての世界一高い超高層ビル“グラス・タワー”が落成の日を迎えた。設計者のダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)とオーナーのジム・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)は、屋上に立って眼下にひろがる市の光景を見下ろしていた。ロバーツは疲れていた。一刻も早くコンクリートの大都会からのがれ出て、大自然のふところに飛び込みたかった。工事主任のギディングス(ノーマン・バートン)と打合わせをすませたロバーツは婚約者のスーザン・フランクリン(フェイ・ダナウェイ)と久しぶりに二人だけの時間をもった。惨事は、そのときすでに始まっていた。“グラス・タワー”の地下室にある発電機が故障したため主任技師のキャラハンが予備の発電機を始動させたとたんショートし、81階にある物置室の配線盤のヒューズが火を発し、燃えながら床に落ちた絶縁体の破片が発動機のマットをくすぶらせ始めたのだ。保安主任ハリー・ジャーニガン(O・J・シンプソン)の緊急報告を受けたロバーツは配線工事が自分の設計通りに行われていないのに憤然として、落成式の一時中止をダンカン企業の広報部長ダン・ビグロー(ロバート・ワグナー)に申し入れたが、ダンカンは拒絶した。しかしそのとき81階では火が大きく拡がりはじめていたのだ。ロバーツはダンカンの義理の息子であるロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)に会い、ビルの配線工事を担当した彼の配慮不足を責めたが、あとの祭りだった。一方、火災の発生をまだ知らない“グラス・タワー”の借間人たちは落成式パーティの準備に浮き足立っていた。1階から80階までがオフィス用、それから上は住宅用に作られたこのビルには、すでにさまざまな人が住みついて、たとえば90階のハーリー・クレイボーン(フレッド・アステア)の職業は株専門のサギ師だ。彼はおなじ階に住む富豪未亡人リゾレット・ミューラー(ジェニファー・ジョーンス)に早くも眼をつけ、今夜のパーティにエスコートし、うまく話をまとめて一儲けしようとしていた。外部からの招待客もそうそうたる顔ぶれで、上院議員ゲイリー・パーカー(ロバート・ヴォーン)、サンフランシスコ市長ロバート・ラムゼイなどがいた。入口のリボンが市長の手によって切られると、人々は135階のプロムナード・ルームへ直行し、ビルの全てのライトがともされ“グラス・タワー”の全容は夜空にクッキリとあらわれた。だが81階の物置室から出火した火は拡がり、ロバーツは消防署に急報した。連絡を受けた消火隊は隊長のマイケル・オハラハン(スティーヴ・マックィーン)の統率のもと、ほどなくビルに到着した。彼はただちにロバーツと“グラス・タワー”の設計図を検討した上、79階に司令センターを設置、ダンカンに緊急避難を令じた。81階の火が他に移り始めてエレベーターにも危険が迫っていることを察知したオハラハンは展望エレベーターを利用するよう令じたがすでに大混乱が始まっていた。地上からの救援だけでは間に合わぬことを知ると、オハラハンは海軍のヘリコプターに空からの救援を依頼したが、強風のためビルに近づくことができず、かろうじて近づいた一機もビルに激突して炎上した。“グラス・タワー”は今や完全にひとつの巨大な溶鉱炉と化した。隣りのビルからのワイヤーの救命籠作戦もロジャー・シモンズやパーカー上院議員の犠牲者を出し、いきずまっていた。あと15分で火がプロムナード・ルームに届くというとき、耐火服に身をかためたオハラハンはヘリで屋上にたどりつくと、ロバーツと協力してプロムナード・ルームのちょうど真上にある巨大な貯水槽を一挙に爆破、放水させることにした。百万ガロンに近い水の奔流で、執拗に攻めのぼってくる炎を消しさろうというのだ。ほとばしる水力に押し流されて死ぬ者も出たが、猛威をふるっていた炎はついにおさまった。



主題歌 : 「愛のテーマ」 by モーリン・マクガヴァン (アカデミー歌曲賞)


スタッフ :
監督 : ジョン・ギラーミン
製作・アクションシーン監督 : アーウィン・アレン
原作 : リチャード・マーティン・スターン(『そびえ立つ地獄』早川書房)
原作 : トーマス・N・スコーシア、フランク・M・ロビンスン(『タワーリングインフェルノ』早川書房)
脚色 : スターリング・シリファント
撮影 : フレッド・J・コーネカンプ
音楽 : ジョン・ウィリアムズ
主題歌 : モーリン・マクガヴァン 「We May Never Love Like This Again」

キャスト :
マイケル・オハラハン隊長 : スティーブ・マックイーン
ダグ・ロバーツ : ポール・ニューマン
ジェームズ・ダンカン : ウィリアム・ホールデン
スーザン・フランクリン : フェイ・ダナウェイ
ハーリー・クレイボーン : フレッド・アステア
パティ・シモンズ : スーザン・ブレークリー
ロジャー・シモンズ : リチャード・チェンバレン
リゾレット・ミュラー : ジェニファー・ジョーンズ
ハリー・ジャーニガン : O・J・シンプソン
ゲイリー・パーカー上院議員 : ロバート・ヴォーン
ダン・ビグロー : ロバート・ワグナー
ローリー : スーザン・フラネリー
歌手 : モーリン・マクガヴァン
[ 2019/02/07 15:00 ] パニック | TB(-) | CM(-)

(アクション/パニック)

『 鳥 』
原題 : The Birds
製作 : 1963年
製作国 : アメリカ

原作は女流作家ダフネ・デュ・モーリアの「鳥」、鳥が人間を嫌い、食いちぎるという残酷なパニック映画。
突然、舞い降りてきた1羽のかもめが、メラニー・ダニエルズ(ティッピー・ヘドレン)の額をつつき飛び去った。これが事件の発端だった。不吉な影がボデガ湾沿いの寒村を覆った。若い弁護士ブレナー(ロッド・テイラー)は異様な鳥の大群を見て、ただならぬ予感に襲われた。そして、ほどなくブレナーの予感は現実となった。鳥の大群が人間を襲い始めたのだ。アニー(スザンヌ・プレシェット)の勤める小学校の庭では、無数のかもめが生徒を襲撃した。メラニーが恋人ブレナー家へ夕食によばれた夜、暖炉の煙突から、突然、すずめに似たフィンチが何百羽となく舞い込んできた。が、ブレナーがやっとのことで追い払った。どこからともなく飛来してくる鳥の群れは、ますます増える一方だった。そして、ついに鳥による惨死者が出た。農夫が目玉をくり抜かれて死んでいたのだ。授業中のアニーは、ふいにメラニーの来訪を受け、外を見て足がすくんだ。おびただしい鴉の群れが校庭の鉄棒を黒々とうずめていたからだ。鋭い口ばしをとぎ、鴉の大群が小学生を襲った。ブレナーの妹をかばったアニーは、無残にも鴉の群れにつつき殺された。この襲撃を機に、今まで不気味な動きを見せていた鳥の大群が、せきを切ったように人家に殺到してきた。顔といわず手といわず彼らの襲撃は凄絶をきわめた。もはや一刻の猶予もない。ブレナーは失神したメラニーを家族と一緒に車に乗せサンフランシスコへの脱出を決心した。



スタッフ :
監督 : アルフレッド・ヒッチコック
脚本 : エヴァン・ハンター
原作 : ダフネ・デュ・モーリア
製作 : アルフレッド・ヒッチコック
撮影 : ロバート・バークス
音楽 : レミ・ガスマン、オスカー・サラ
編集 : ジョージ・トマシーニ
衣装(デザイン) : リタ・リッグス
アソシエイト・プロデューサー : ジェイムス・ブラウン
SFX : アブ・アイワークス

キャスト :
メラニー・ダニエルズ : ティッピ・ヘドレン
ミッチ・ブレナー : ロッド・テイラー
リディア・ブレナー : ジェシカ・タンディ
キャシー・ブレナー : ヴェロニカ・カートライト
アニー・ヘイワース : スザンヌ・プレシェット
バンディ夫人 : エセル・グリフィス
セバスチャン・ショールズ : チャールズ・マッグロー
ダイナーの母 : ドリーン・ラング
セールスマン : ジョー・マンテル
ヘレン・カーター : エリザベス・ウィルソン
[ 2018/10/18 15:00 ] パニック | TB(-) | CM(-)
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