蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

エリア・カザン

(スタッフ/監督)

『 エリア・カザン 』 Elia Kazan

生年月日 : 1909年09月07日
没年月日 : 2003年09月28日( 94 歳没)
出生地 : イスタンブル
死没地 : ニューヨーク
職業 : 映画監督
受賞 :
アカデミー賞
監督賞
1947年『紳士協定』
1954年『波止場』
ニューヨーク映画批評家協会賞
監督賞
1947年『紳士協定』『影なき殺人』
1951年『欲望という名の電車』
1954年『波止場』
ゴールデングローブ賞
監督賞
1947年『紳士協定』
1954年『波止場』
1956年『ベビイ・ドール』
1963年『アメリカ アメリカ』
主な作品 :
『紳士協定』
『波止場』
『欲望という名の電車』
『エデンの東』
『草原の輝き』
『アメリカ アメリカ』

エリア・カザン

エリア・カザンは当時オスマン帝国の首都であったイスタンブルのギリシア人の家庭に生まれた。1910年代にギリシャがオスマン帝国と戦争したために、両親はアメリカ移住し、ニューヨークで絨毯の輸入販売を手がけた。カザンは演出家を目指し、イェール大学などで演劇を学んだ。1933年、ニューヨークの劇団「グループ・シアター」(1931年創設、1941年解散)に入団。俳優として舞台に立った。初舞台作品は、クリフォード・オデッツの『レフティを待ちながら』(1935年)。この頃カザンは、米国の共産党に短期間入党していた。グループ・シアターは、モスクワ芸術座の演出家、コンスタンチン・スタニスラフスキーの構築した演技理論「スタニスラフスキー・システム」を俳優指導法として採用していた。この事が、後の「アクターズ・スタジオ」創設、そして「メソッド」の誕生に繋がる。1942年、ソーントン・ワイルダーの戯曲『危機一髪』(The Skin of Our Teeth)を演出。同作品はピューリッツァー賞を受賞し、カザンは演出家として頭角を現した。1944年、映画『ブルックリン横丁』を監督。ハリウッド進出の第一作目となる。1947年、『紳士協定』を監督。ユダヤ人問題を取り上げたハリウッド最初の映画として話題を呼び、アカデミー賞で作品賞、監督賞、助演女優賞を受賞した。この成功で、エリア・カザンはハリウッド映画界において確固たる地位を築いたと言える。同年、テネシー・ウィリアムズの戯曲『欲望という名の電車』を演出し、ニューヨークのバリモア劇場にて初演。主演はジェシカ・タンディ、マーロン・ブランド。同作品は大成功を収め、ピューリッツァー賞、ニューヨーク劇評家サークル賞、ドナルドソン賞などの演劇賞を受賞した。同年、カザンは、演出家のリー・ストラスバーグなど先述のグループ・シアターの同窓生らと共に、俳優養成のための学校「アクターズ・スタジオ」を創設。アクターズ・スタジオは、スタニスラフスキー・システムに基礎を置いた演技法「メソッド」を教授し、マーロン・ブランド、ジェームズ・ディーンなどの他、名優と評価される俳優を数多く生みだしていった。メソッドを習得した俳優たちを用いたエリア・カザンの監督映画は、ハリウッドに新風を送り込み、映画俳優の演技法に多大な影響を与えていった。

主な監督作品 :
1940年 栄光の都 : City for Conquest
1945年 ブルックリン横丁 : A Tree Grows in Brooklin
1947年 大草原 : The Sea of Grass
1947年 紳士協定 : Gentleman's Agreement
1947年 影なき殺人 : Boomerang!
1949年 ピンキー : Pinky
1950年 暗黒の恐怖 : Panic in The Streets
1951年 欲望という名の電車 : A Streetcar Named Desire
1952年 革命児サパタ : Viva Zapata!
1953年 綱渡りの男 : Man on A Tightrope
1954年 波止場 : On The Waterfront
1954年 エデンの東 : East of Eden
1956年 ベビイ・ドール : Baby doll
1956年 群衆の中の一つの顔 : A Face in the Crowd
1960年 荒れ狂う河 : Wild River
1961年 草原の輝き : Splendor in the Grass
1963年 アメリカ アメリカ : America. America
1969年 アレンジメント/愛の旋律 : Arrangement
1972年 突然の訪問者 : The Visitors
1976年 ラスト・タイクーン : The Last Tycoon
[ 2018/10/30 15:00 ] 監督 | TB(-) | CM(-)

バイ・バイ・バーディー

(ドラマ/ミュージカル)

『 バイ・バイ・バーディー 』
原題 : Bye Bye Biredie
製作 : 1963年
製作国 : アメリカ

1961年初演の同名のブロードウェイ・ミュージカルを映画化。
ロックン・ロールの人気歌手バーディー(ジェシー・ピアソン)が召集されるというニュースが報道され、10代のファンたちの間に想像以上の恐慌を捲起した。ファンの悲しみ以上に悲嘆にくれている2人・・彼をスカウトし、売り出した作曲家のアルバート(ディック・ダイク)とその秘書で恋人のローズ(ジャネット・リー)は一計を考え、TVショウにバーディーを演出させ、選ばれた1人のファンに、彼が民間人としてお別れのキッスを送るというもので、早速、TV局攻略にかかった。その少女の代表にキム(アン=マーグレット)が選ばれ、街中は大騒ぎ。彼女のボーイフレンド、ヒューゴ(ボビー・ライデル)と、わがもの顔に振る舞うバーディーを泊める彼女の父親(ポール・リンド)にとっては大変な被害者。とにかく、どうやらショウの当夜にこぎつけた・・と思ったら、いよいよキッスを送るというクライマックスに、遂に耐えかねたヒューゴが飛び出してバーディーを殴り倒してしまった。だが、このことがあってアルバートはロージーと結婚することを母親に認めさせたし、キムとヒューゴは昔どおりの恋人同志に返った。バーディーも陸軍から入隊を断られ今までどおり、ファンの嬌声を浴びてエツに入っている。



主題歌 : 「バイ・バイ・バーディー」 by アン・マーグレット


スタッフ :
監督 : ジョージ・シドニー
脚本 : アーヴィング・ブレッチャー
原作戯曲 : マイケル・スチュワート
製作 : フレッド・コールマー
撮影 : ジョゼフ・バイロック
音楽 : チャールズ・ストラウス
編集 : チャールズ・ネルソン
作詞 : リー・アダムス

キャスト :
キム・マカフィー : アン=マーグレット
ローズ・デ・レオン : ジャネット・リー
アルバート・ピーターソン : ディック・バン・ダイク
ピーターソン夫人 : モーリン・スティプルトン
ヒューゴ・ピーボディ : ボビー・ライデル
コンラッド・ブライディー : ジェシー・ピアソン
ハリー・マカフィー : ポール・リンド
ドリス・マカフィー : メアリー・ラロッシュ
クロード・ペイズリー : マイケル・エヴァンス
ボブ・プレット : ロバート・ペイジ
ランドルフ・マカフィー : ブライアン・ラッセル
[ 2018/10/28 15:00 ] ミュージカル | TB(-) | CM(-)

スペンサーの山

(ドラマ/ヒューマン)

『 スペンサーの山 』
原題 : Spencer's Mountain
製作 : 1963年
製作国 : アメリカ

アール・ハムナー・Jr原作の小説を映画化。
祖父ゼベロン・スペンサー(ドナルド・クリスプ)の父が、スペンサーの山に入植したのは百年以上も前。今ここに住んでいるのは教会に行こうとしないクレイ(ヘンリー・フォンダ)と信心深いオリビア(モーリン・オハラ)、長男クレイボーイ(ジェームズ・マッカサー)と8人の子供であった。クレイは20年も前からスペンサーの山の頂上に夢の家を建てることを計画していたが、子供たちに手伝ってもらって基礎工事に取りかかった。夫婦自慢の勉強好きのクレイボーイは首席で高校を卒業、大学の奨学金を受ける資格十分だった。対象は神学科、クレイには秘しておいた。しかし、ラテン語を勉強していなかったのでマスターすれば入学を許可するという大学の意向を聞いた。以前、クレイが知り合っていた酒飲みの牧師グッドマンがクレイに教会に通うことを条件にラテン語教授を申し出た。一度は神学科と聞いて怒ったクレイではあったが、渋々承知した。突然悲劇が起こった。木の伐採中に下敷きになって、クレイは軽傷、祖父は死亡したのだ。クレイボーイは祖父の遺言を胸に刻んで勉強し大学に入学した。クレイは息子のために金策したが、かつて、石切場の娘クラリス・コールマン(ミムジー・ファーマー)とクレイボーイの仲に嫉妬を燃やしていたミューコラ・クック(C・ベネット)はこれをさまたげた。彼女は今はこの地方一の金持ちになっていた。クレイは、スペンサーの山を売り払うほかはなかった。立ちかけの家を焼き夢の家の計画に別れを告げた。スペンサー一家は手を振って学校へ出発するクレイボーイを見送るのだった。



スタッフ :
監督 : デルマー・デイヴィス
脚色 : デルマー・デイヴィス
原作 : アール・ハマー・Jr
撮影 : チャールズ・ロートン・Jr
美術 : カール・アンダーソン
音楽 : マックス・スタイナー
編集 : デイヴィッド・ワージェス

キャスト :
クレイ・スペンサー : ヘンリー・フォンダ
オリヴィア・スペンサー : モーリン・オハラ
クレイボーイ・スペンサー : ジェームズ・マッカーサー
ゼベロン・スペンサー : ドナルド・クリスプ
祖母・スペンサー: リリアン・ブロンソン

クライド・グットマン : ウォリー・コックス
クラリス・コールマン : ミムジー・ファーマー
パーカー : バージニア・グレッグ
ベッキー・スペンサー : ヴェロニカ・カートライト
キャンベル博士 : ウイット・ビッセル
スペンサーの親族 : ヴィクター・フレンチ
[ 2018/10/26 15:00 ] ヒューマン | TB(-) | CM(-)

あなただけ今晩は

(ドラマ/ラブ・コメディ )

『 あなただけ今晩は 』
原題 : Irma la Douce (英語)Irma the Sweet
製作 : 1963年
製作国 : アメリカ

パリで公開された原作のミュージカルを映画化したラブコメディ。
パリの裏町、ストリート・ガールのメッカ。諸先輩の腐れ縁を知らぬ純真な新米警官のネスター(ジャック・レモン)は、そこをパトロール中だった。しかしルフェブル警部(ハーシェル・バーナルディ)のおタノシミ中をガサ入れした彼は、即刻クビを先刻されてしまう。ところが、ひょんなことからこの界隈きっての稼ぎ頭、“可愛いイルマ”(シャーリー・マクレーン)のヒモ、ヒポリト(ブルース・ヤーネル)をノック・アウトしたネスターは、“ヒモ”という職業にありつくことになってしまう。だが、イルマがほかの男とホテルに出入りするのを見ては、心穏やかでない。そんなある日、1回500フランで毎週2回という客がついたイルマは大喜び。思い余ったネスターは、彼らのたまり場「口ひげ」のマスター(ルー・ジャコビ)に相談して、パリを訪れる英国紳士“X卿”を装い、イルマを一夜500フランで買うことになった。ネスターは、X卿との2役でイルマと会うための金を稼がねばならない。やがて、X卿に好意を持つようになったイルマは、卿に英国へ連れて行くことを無理にOKさせる。困ったネスターは、X卿をセーヌ川で殺してしまうことにする。“X卿殺し”の嫌疑をかけられ刑務所にぶち込まれるネスター。自分を愛するが故の犯行と知って、イルマは感激して泣いた。ところが、イルマに赤ん坊ができたと聞いたネスターは、再び“口ヒゲ”の助力で脱獄、イルマは大喜びである。例えX卿の子供だって同じことだ。一刻も早く正式の夫婦になるべきだ。一計を案じたネスター達は、“口ヒゲ”のアドバイスで刑事たちをセーヌ河畔に呼び、“X卿”に扮したネスターが、川底から姿を現してみせたのだから…。犯行も驚きとともに消滅。ネスターとイルマは大急ぎで挙式を挙げた。教会の前で待ち構えていたのは、ルフェブル警部。警部はネスターに、もう一度制服を着て美化運動に協力しないかと持ちかける。勿論、ネスターはそれに頷くのだった。

スタッフ :
監督 : ビリー・ワイルダー
脚色 : ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド
製作 : ビリー・ワイルダー
撮影 : ジョセフ・ラシェル
美術 : アレクサンドル・トローネ
音楽 : アンドレ・プレヴィン
編集 : ダニエル・マンデル
衣装 : オーリー・ケリー

キャスト :
ネスター・パトゥー : ジャック・レモン
イルマ : シャーリー・マクレーン
ムスターシュ : ルー・ジャコビ
牡牛のヒポリート : ブルース・ヤーネル
ルフェブル警部 : ハーシェル・ベルナルディ
ロリータ : ホープ・ホリディ
アマゾン・アニー : ジョアン・ショーリー
キキ : グレイス・リー・ホイットニー
[ 2018/10/24 15:00 ] ラブ・コメディ | TB(-) | CM(-)

アイドルを探せ

(ドラマ/コメディ )

『 アイドルを探せ 』
原題 : Cherchez L'Idole
製作 : 1963年
製作国 : フランス

映画スター、ミレーヌ・ドモンジョの家で働らいているリシャール(フランク・フェルナンデル)は、恋人ジョゼット(ダニー・サヴァル)に贈るために五千万円もするダイヤモンドを盗んだがみつけられ、逃走のあげく、楽器店のギターの中にかくした。それと知ったジョゼットは、楽器店にギターを買いに行ったが、同じ型のものが五つもあり、その上、全部人気歌手達が買っていったときいて大あわて。一方リシャールは、女中ジゼールの忠告で改心し彼女と組んでダイヤを探すことにした。おこったジョゼットも女友達と組んでダイヤを探すことになり、二組はギターを求めて西へ東へ。リシャールとジゼールの組は、何度かジョゼット組にだしぬかれながらも、ついにシャルル・アズナブールのところでダイヤを見つけた。彼が自首する決心をした時、ジゼールは彼が出獄するまで待つことを誓う。五千万円のダイヤを探しながら、もっとすばらしいダイヤを見つけた二人に、アズナブールの歌う愛の歌が、強くあやしくひびきわたったのだった。



スタッフ :
監督 : ミシェル・ボワロン
脚本 : リシャール・バルデュッチ
台詞 : アネット・ワドマン
撮影 : レイモン・ルモワーニュ
音楽 : ジョルジュ・ガルヴァランツ

キャスト :
リシャール : フランク・フェルナンデル
ジョゼット : ダニー・サヴァル
ジゼル : ベルデ・グランバル
ボニー : ドミニク・ボシェロ
マルセル : クリスチャン・マリン
シルヴィ・ヴァルタン : 本人
ミレーヌ・ドモンジョ : 本人
シャルル・アズナヴール : 本人
ジョニー・アリディ : 本人
[ 2018/10/22 15:00 ] コメディ | TB(-) | CM(-)

8 1/2

(ドラマ/ヒューマン)

『 8 1/2 』
原題 : Otto e Mezzo
製作 : 1963年
製作国 : イタリア
アカデミー外国語映画賞受賞

「8 1/2」のネーミングに関して、本作品はフェリーニ監督の 8作目の作品で、最初の作品の「寄席の脚光」はラットゥアーダ監督とと共同監督だったため1/2となった。



スタッフ :
監督 : フェデリコ・フェリーニ
製作 : アンジェロ・リッツォーリ
原案 : フェデリコ・フェリーニ、エンニオ・フライアーノ
脚色 : フェデリコ・フェリーニ、トゥリオ・ピネリ、エンニオ・フライアーノ、ブルネロ・ロンディ
撮影 : ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
音楽 : ニーノ・ロータ

キャスト :
グイド・アンセルミ : マルチェロ・マストロヤンニ
ルイーズ・アンセルミ : アヌーク・エーメ
クラウディア : クラウディア・カルディナーレ
カーラ : サンドラ・ミーロ
バーバラ : バーバラ・スティール
マドレーヌ : マドレーヌ・ルボー
[ 2018/10/20 15:00 ] ヒューマン | TB(-) | CM(-)

(アクション/パニック)

『 鳥 』
原題 : The Birds
製作 : 1963年
製作国 : アメリカ

原作は女流作家ダフネ・デュ・モーリアの「鳥」、鳥が人間を嫌い、食いちぎるという残酷なパニック映画。
突然、舞い降りてきた1羽のかもめが、メラニー・ダニエルズ(ティッピー・ヘドレン)の額をつつき飛び去った。これが事件の発端だった。不吉な影がボデガ湾沿いの寒村を覆った。若い弁護士ブレナー(ロッド・テイラー)は異様な鳥の大群を見て、ただならぬ予感に襲われた。そして、ほどなくブレナーの予感は現実となった。鳥の大群が人間を襲い始めたのだ。アニー(スザンヌ・プレシェット)の勤める小学校の庭では、無数のかもめが生徒を襲撃した。メラニーが恋人ブレナー家へ夕食によばれた夜、暖炉の煙突から、突然、すずめに似たフィンチが何百羽となく舞い込んできた。が、ブレナーがやっとのことで追い払った。どこからともなく飛来してくる鳥の群れは、ますます増える一方だった。そして、ついに鳥による惨死者が出た。農夫が目玉をくり抜かれて死んでいたのだ。授業中のアニーは、ふいにメラニーの来訪を受け、外を見て足がすくんだ。おびただしい鴉の群れが校庭の鉄棒を黒々とうずめていたからだ。鋭い口ばしをとぎ、鴉の大群が小学生を襲った。ブレナーの妹をかばったアニーは、無残にも鴉の群れにつつき殺された。この襲撃を機に、今まで不気味な動きを見せていた鳥の大群が、せきを切ったように人家に殺到してきた。顔といわず手といわず彼らの襲撃は凄絶をきわめた。もはや一刻の猶予もない。ブレナーは失神したメラニーを家族と一緒に車に乗せサンフランシスコへの脱出を決心した。



スタッフ :
監督 : アルフレッド・ヒッチコック
脚本 : エヴァン・ハンター
原作 : ダフネ・デュ・モーリア
製作 : アルフレッド・ヒッチコック
撮影 : ロバート・バークス
音楽 : レミ・ガスマン、オスカー・サラ
編集 : ジョージ・トマシーニ
衣装(デザイン) : リタ・リッグス
アソシエイト・プロデューサー : ジェイムス・ブラウン
SFX : アブ・アイワークス

キャスト :
メラニー・ダニエルズ : ティッピ・ヘドレン
ミッチ・ブレナー : ロッド・テイラー
リディア・ブレナー : ジェシカ・タンディ
キャシー・ブレナー : ヴェロニカ・カートライト
アニー・ヘイワース : スザンヌ・プレシェット
バンディ夫人 : エセル・グリフィス
セバスチャン・ショールズ : チャールズ・マッグロー
ダイナーの母 : ドリーン・ラング
セールスマン : ジョー・マンテル
ヘレン・カーター : エリザベス・ウィルソン
[ 2018/10/18 15:00 ] パニック | TB(-) | CM(-)

地下室のメロディー

(アクション/サスペンス)

『 地下室のメロディー 』
原題 : Melodie en Sous-sol
製作 : 1963年
製作国 : フランス

五年の刑を終って娑婆に出た老ギャングのシャルル(ジャン・ギャバン)は足を洗ってくれと縋る妻ジャネット(ヴィヴィアーヌ・ロマンス)をふりすてて、昔の仲間マリオを訪ねた。マリオはある計画をうち明けた。カンヌのパルム・ビーチにあるカジノの賭金をごっそり頂こうという大仕事だ。相棒が必要なので刑務所で目をつけていたフランシス(アラン・ドロン)と彼の義兄ルイを仲間に入れた。賭金がどのように金庫に運ばれるのかをたしかめると、シャルルは現場での仕事の段取りをつけた。各自の役割がきまった。決行の夜、フランシスは空気穴を通ってエレベーターの屋根にかじりついた。金勘定に気をとられている会計係とカジノの支配人の前に飛びおりた覆面のフランシスの手にマシンガンがあった。彼は会計係から、鍵を奪ってシャルルを表から入れた。札束を鞄に詰めると、シャルルとフランシスは、ルイの運転するロールス・ロイスを飛ばした。金は借りた脱衣所にかくした。警察が乗り出したころ、シャルルとフランシスは何食わぬ顔で別なホテルに納まっていた。完全犯罪は成功したのだ。しかし朝食をとりながら、眺めていた新聞のある記事と写真が一瞬シャルルの眼を釘づけにした。無表情な彼の顔に、かすかな動揺が起った。



スタッフ :
監督 : アンリ・ヴェルヌイユ
原作 : ジョン・トリニャン
脚本 : アルベール・シモナン、ミシェル・オーディアール、アンリ・ヴェルヌイユ
撮影 : ルイ・パージュ
音楽 : ミシェル・マーニュ

キャスト :
シャルル : ジャン・ギャバン
フランシス・ヴェルロット : アラン・ドロン
ジネット : ヴィヴィアーヌ・ロマンス
ロイス・ノーダン : モーリス・ビロー
バーマン : ジャン・カルメ
ブリジット : カルラ・マルリエ
警察のコミッショナー : クロード・セバール
[ 2018/10/16 15:00 ] サスペンス | TB(-) | CM(-)

ジェームズ・ステュアート

(キャスト/男優)

『 ジェームズ・ステュアート 』 James Stewart

生年月日 : 1908年05月20日
没年月日 : 1997年07月02日( 89 歳没)
出生地 : ペンシルベニア州インディアナ
国籍 : アメリカ合衆国
職業 : 俳優
活動期間 : 1935年~1991年
主な作品 :
『ロープ』
『めまい』
『エアポート'77/バミューダからの脱出』
受賞 :
アカデミー賞
アカデミー主演男優賞
1940年『フィラデルフィア物語』
名誉賞
1984年
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
1939年『スミス都へ行く』
ゴールデングローブ賞
セシル・B・デミル賞
1964年
主演男優賞
1972年『Hawkins』

ジェームズ・ステュアート

ヘンリー・フォンダの誘いでハリウッドへ行き、MGMと契約。舞台で共演した女優でコラムニストのヘッダ・ホッパーの推薦により、『舗道の殺人』(1935年)に出演して映画デビュー。翌1936年には 『超スピード時代』 で初主演を果たした。フランク・キャプラが「彼の平凡な魅力は、どこにでもいそうでどこにもいない」と着目し、『我が家の楽園』(1938年)、『スミス都へ行く』(1939年)で主役に抜擢。作品が大ヒットしスターとなる。翌1940年の 『フィラデルフィア物語』 でアカデミー主演男優賞を獲得した。1948年にはアルフレッド・ヒッチコック監督の『ロープ』 に主演として起用された。ヒッチコックお気に入りの男優として計4本に主演している。第二次世界大戦中は率先して軍隊に志願。陸軍航空軍のB-24爆撃機パイロットとして活躍した。出撃回数は20回、飛行時間は1800時間にも及び、1945年3月に大佐に昇進した。大戦後の1959年7月には空軍准将に昇進。1968年3月に空軍を退役し、その後少将に昇進している(ハリウッドの俳優としては最高位)。親友のゲイリー・クーパーが『ヨーク軍曹』でアカデミー賞を受賞した際には、軍服のままプレゼンターとして授賞式に出席し、クーパーにオスカーを手渡している。戦後はハリウッドに英雄として凱旋。映画会社は彼を主演に戦争映画を作ろうと目論んだが、ジミーは「本物の戦争を見てきた人間が、戦争映画に出たいと思いますか?」とそれらを全て断り『素晴らしき哉、人生!』(1946年)、『ハーヴェイ』(1950年)といったヒューマン・コメディに主演した。戦後は『ウィンチェスター銃'73』(1950年)、『怒りの河』(1952年)、『ララミーから来た男』(1955年)などの西部劇でも新境地を拓いた。なお『ウィンチェスター銃'73』 で、初めて作品の儲けから定率でギャラを支払う、いわゆる出来高払い制度で契約した。このシステムは、現在まで長い間引き続き使われている。1984年、長年の映画界への功績を称え、アカデミー賞名誉賞が授与された。

主な出演作品:
1935年 舗道の殺人 : The Murder Man
1936年 ローズ・マリイ : Rose Marie
1936年 結婚設計図 : Next Time We Love
1936年 妻と女秘書 : Wife vs. Secretary
1936年 小都会の女 : Small Town Girl
1936年 超スピード時代 : Speed
1936年 豪華一代娘 : The Gorgeous Hussy
1936年 踊るアメリカ艦隊 : Born to Dance
1936年 夕陽特急 : After the Thin Man
1937年 第七天国 : Seventh Heaven
1937年 最後のギャング : The Last Gangster
1937年 海の若人 : Navy Blue and Gold
1938年 店曝らしの天使 : The Shopworn Angel
1938年 我が家の楽園 : You Can't Take It with You
1939年 貴方なしでは : Made for Each Other
1939年 スミス都へ行く : Mr. Smith Goes to Washington
1939年 砂塵 : Destry Rides Again
1940年 桃色の店 : The Shop Aroud the Corner
1940年 フィラデルフィア物語 : The Philadelphia Story
1941年 美人劇場 : Ziegfeld Girl
1946年 素晴らしき哉、人生! : It's a Wonderful Life
1947年 魔法の町 : Magic Town
1948年 出獄 : Call Northside 777
1948年 ロープ : Rope
1948年 不時着結婚 : You Gotta Stay Happy
1949年 甦る熱球 : The Stratton Story
1950年 ウィンチェスター銃'73 : Winchester'73
1950年 折れた矢 : Broken Arrow
1950年 ハーヴェイ : Harvey
1952年 地上最大のショウ : The Greatest Show on Earth
1952年 怒りの河 : Bend of the River
1952年 カービン銃第一号 : Carbine Williams
1953年 裸の拍車 : The Naked Spur
1953年 雷鳴の湾 : Thunder Bay
1953年 グレン・ミラー物語 : The Grenn Miller Story
1954年 裏窓 : Rear Window
1954年 遠い国 : The Far Country
1955年 戦略空軍命令 : Strategic Air Command
1955年 ララミーから来た男 : The Man from Laramie
1956年 知りすぎていた男 : The Man Who Knew Too Much
1957年 翼よ! あれが巴里の灯だ : The Spirit of St. Louis
1957年 夜の道 : Night Passage
1958年 めまい : Vertigo
1958年 媚薬 : Bell, Book and Candle
1959年 或る殺人 : Anatomy of a murder
1959年 連邦警察 : The FBI Story
1960年 戦略爆破部隊 : The Mountain Road
1961年 馬上の二人 : Two Rode Together
1962年 リバティ・バランスを射った男 : The Man Who Shot Liberty Valance
1962年 H氏のバケーション : Mr. Hobbs Takes a Vacation
1962年 西部開拓史 : How the West Was Won
1963年 恋愛留学生 : Take Her, She's Mine
1964年 シャイアン : Cheyenne Autumn
1965年 ボクいかれたヨ! : Dear Brigitte
1965年 シェナンドー河 : Shenandoah
1965年 飛べ!フェニックス : The Flight of the Phoenix
1966年 スタンピード : The Rare Breed
1968年 ファイヤークリークの決斗 : Firecreek
1968年 バンドレロ : Bandolero!
1970年 テキサス魂 : The Cheyenne Social Club
1971年 愚者の行進 : Fools' Parade
1974年 ザッツ・エンターテインメント : That's Entertainment
1976年 ラスト・シューティスト : The Shootist
1977年 エアポート'77/バミューダからの脱出 : Airport'77
1978年 大いなる眠り : The Big Sleep
1978年 ラッシー : The Magic of Lassie
1980年 アフリカ物語 : The Green Horizon
1991年 アメリカ物語2/ファイベル西へ行く : An American Tail: Fievel Goes West
[ 2018/10/14 15:00 ] 男優 | TB(-) | CM(-)

大脱走

(アクション/アクション)

『 大脱走 』
原題 : The Great Escape
製作 : 1963年
製作国 : アメリカ

第二次大戦中、ドイツの第3捕虜収容所に収容された連合軍将校たちが大脱走を敢行した史実を基にした脱走劇。
新たに作られたドイツの北部第3捕虜収容所に、札つきの脱走常習者・連合軍空軍将校たちが運び込まれた。しかし早くも“心臓男”と異名をとったヒルツ(スティーブ・マックィーン)は鉄条網を調べ始めるし、ヘンドレー(ジェームズ・ガーナー)はベンチをトラックから盗み出す始末だ。まもなく、ビッグXと呼ばれる空軍中隊長シリル(リチャード・アッテンボー)が入ると、大規模な脱走計画が立てられた。まず、森へ抜ける数百フィートのトンネルが同時に掘り始められた。それはトム・ディックハリーと名付けられた。全員250名が逃げ出すという企みだ。アメリカ独立記念日トムが発覚してつぶされた。が、ほかの2本は掘り続けられた。しかし、あいにくなことに掘り出し口が看取小屋の近くだったため、脱走計画は水泡に帰し、逃げのびたのはクニー(チャールズ・ブロンソン)と、彼の相手ウィリイだけであった。激怒した収容所ルーゲル大佐が、脱走者50名を射殺したと威嚇した。やがて、“勇ましい脱走者”の生存者を乗せたトラックが到着したとき、ゲシュタポの車が収容所の入口に止まり、ルーゲルは重大過失責任で逮捕された。かくてドイツ軍撹乱という彼らの大使命は果たされたが、幾多の尊い生命が失われていった。再び収容所に静けさが訪れたが、ヒルツやヘンドレイは相変わらず逃亡計画を練りあちらこちらでその調査が始まっていた。



スタッフ :
監督 : ジョン・スタージェス
脚本 : ジェームズ・クラベル 、 W・R・バーネット
原作 : ポール・ブリックヒル
製作 : ジョン・スタージェス
撮影 : ダニエル・L・ファップ
音楽 : エルマー・バーンスタイン

キャスト :
ヒルツ : スティーブ・マックイーン
ヘンドリー : ジェームズ・ガーナー
ラムゼイ : ジェームズ・ドナルド
バートレット : リチャード・アッテンボロー
マクドナルド : ゴードン・ジャクソン
ダニー : チャールズ・ブロンソン
ウィリー : ジョン・レイトン
アシュレー=ピット : デヴィッド・マッカラム
コリン : ドナルド・プレザンス
セジウィック : ジェームズ・コバーン
カベンディッシュ : ナイジェル・ストック
[ 2018/10/12 15:00 ] アクション | TB(-) | CM(-)
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