(ドラマ/ミュージカル)
『 マイ・フェア・レディ 』
原題 : My Fair Lady
製作 : 1964年
製作国 : アメリカ
アカデミー作品賞受賞イライザ(オードリー・ヘップバーン)は花売り娘だ。うすら寒い三月の風の中で声をはりあげて売り歩く。ある夜、ヒギンス博士(レックス・ハリソン)に言葉の訛りを指摘されてから、大きく人生が変った。博士の家に住み込むことになったのだ。だが、今までの色々の苦労よりももっと苦しい難行を強いられた。何度も同じ言葉を録音するのだ。博士の家に同居するピカリング大佐は親切で優しい。ある日、イライザの父親ドゥリットル(スタンレー・ハロウェイ)が娘を誘惑されたと勘違いして怒鳴り込んだが、貴婦人になる修業をしていると聞いて喜んだ。それから4カ月。イライザは美しい貴婦人として社交界へデビューした。アスコット競馬場。イライザの美しさは群を抜き、名うてのプレイボーイ、フレディでさえが彼女につきまといはじめた。陰で彼女を見守る博士とピカリングは気が気ではなかった。彼女の正体がばれたら、貴族侮辱罪で社交界から追放されるだろう。彼女は誰にも気づかれずうまくやっていた。ところが各馬がゴール寸前になって興奮のあまり、つい地金を出してしまった。だが、それもご愛嬌ですんだ。つづく大使館のパーティでは完全なレディになっていた。成功だ。その夜、イライザは博士とピカリングの話を立ち聞きして驚き、怒った。自分は博士の実験台にすぎなかったのだ。思わず邸を飛び出した。博士は、イライザの不在に淋しさを感じ、彼女を愛する心を意識した。録音器の訛りの多い声を静かに聞きながら心を痛めていた。ふと、その録音器が止まった。イライザが涙を浮かべて立っていたのだ。博士はとんで行って抱き締めたい気持ちをこらえながら言った。「イライザ。ぼくのスリッパはどこ?」
主題歌 : 「I Could Have Danced All Night」 by オードリー・ヘップバーン
スタッフ : 監督 :
ジョージ・キューカー (アカデミー監督賞受賞)脚本 : アラン・ジェイ・ラーナー
原作 : ジョージ・バーナード・ショウ
製作 : ジャック・L・ワーナー
音楽 : アンドレ・プレヴィン
撮影 : ハリー・ストラドリング
編集 : ウィリアム・ジーグラー
キャスト : イライザ・ドゥーリトル :
オードリー・ヘプバーンヘンリー・ヒギンズ教授 :
レックス・ハリソン (アカデミー主演男優賞受賞)アルフレッド・ドゥーリトル :
スタンリー・ホロウェイヒュー・ピカリング大佐 :
ウィルフリッド・ハイド=ホワイトヒギンズ夫人 :
グラディス・クーパーフレディ・アインスフド=ヒル :
ジェレミー・ブレット ゾルタン・カーパシー :
セオドア・ビケルピアス夫人 :
モナ・ウォッシュボーンアインスフド=ヒル夫人 :
イソベル・エルソム