蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。
月別アーカイブ  [ 2018年11月 ] 

引き裂かれたカーテン

(アクション/サスペンス)

『 引き裂かれたカーテン 』
原題 : Torn Curtain
製作 : 1966年
製作国 : アメリカ

アメリカからデンマークへ向かう1隻の客船。この船には、コペンハーゲンで開催される科学者国際会議に出席するため米宇宙委員会のマイケル(ポール・ニューマン)と婚約者で秘書のセーラ(ジュリー・アンドリュース)が乗っていた。そして目的地へ着く直前の日、マイケルの所へ秘密の連絡文が届いた。発信地は東ベルリンだった。コペンハーゲンへ行くのを止めて、東ベルリンへ行くといいだしたマイケルに、不安になったセーラは事の真相を糺したが、心配する必要はない、2、3日コペンハーゲンで待っているようにと笑うだけだった。何か重大なことがあると直感したセーラは、マイケルを追って東ベルリンへ向かった。空港にたったマイケルは秘密諜報員のグロメク(ウォルフガング・キーリング)の案内で東ベルリン秘密諜報機関長のゲルハルトに紹介された。マイケルは東ベルリン亡命を決意していたのだった。これは、アメリカで開発の進んだ核兵器、ガンマ5の秘密の共産圏漏洩の意味を持っていた。驚いたセーラはマイケルを売国奴となじったが、心底から彼を愛しているゆえ東ベルリンを去ることはできなかった。そうしたある日、田舎へ出かけ1人の農夫にあった。農夫はアメリカ諜報員で、マイケルはスパイ活動のため東ベルリンへ亡命のかたちをとり潜入していたのだ。アメリカのガンマ5研究も、東ベルリンのリント博士の研究がないと完成しなかったのだった。つまりガンマ5については高度の科学的知識が必要であり、マイケル送りこみを計画したのだ。しかし農夫との出会いを、尾行してきたグロメクに見つかったからたまらない。マイケルは彼を殺し農地へ埋める破目になった。着々と進んでいた計画の破綻。早急にリントの研究を盗み東ベルリンを離れないと計画も水の泡だ。リントにうまくとりいり研究をメモし終えた時、ゲルハルトの追及の手が伸びはじめた。マイケルとセーラの必死の逃亡生活が展開された。ゲルハルトの作戦は綿密で執拗だった。新聞は連日写真入りで事件を報道、2人は夜だけしか動くことができなかった。海岸に追いつめられた2人、逮捕は時間の問題と思われた時、危機一髪、フェリーボートが近づいた。アメリカ諜報機関の秘密船だった。九死に一生、2人はスウェーデン行きの船にまぎれこむことができた。―甲板では、いまこそ結婚できると、愛を確かめあうマイケルとセーラの熱い抱擁の姿があった。



スタッフ :
監督 : アルフレッド・ヒッチコック
脚本 : ブライアン・ムーア
製作 : アルフレッド・ヒッチコック
音楽 : ジョン・アディソン
撮影 : ジョン・F・ウォーレン
編集 : バッド・ホフマン

キャスト :
マイケル・アームストロング : ポール・ニューマン
サラ・ルイス・シャーマン : ジュリー・アンドリュース
ハインリッヒ・ゲルハルト : ハンスイェルク・フェルミー
カール・マンフレッド : ギュンター・シュトラック
グスターヴ・リント教授 : ルドウィヒ・ドナート
グロメク : ヴォルフガング・キーリング
クチンスカ伯爵夫人 : リラ・ケドロヴァ
農場主 : モート・ミルズ
コスカ : ギゼラ・フィッシャー
ヤコビ : デヴィッド・オパトッシュ
バレリーナ : タマラ・トゥマノワ
ヒューゴ : モーリス・ドナー
ウィンケルマン教授 : ロバート・ブーン
[ 2018/11/29 15:00 ] サスペンス | TB(-) | CM(-)
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