蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

続・猿の惑星

(アクション/SF)

『 続・猿の惑星 』
原題 : Beneath the Planet of the Apes
製作 : 1970年
製作国 : アメリカ

1968年「猿の惑星」の続編。
猿の惑星でみつけたノバ(リンダ・ハリソン)と、猿の町から逃げ出したアメリカの宇宙飛行士テイラー(チャールトン・ヘストン)は、禁断地帯で自由の女神像を発見し、その惑星が実は原爆戦で滅亡した地球であったことを知って愕然とした。その後、なおも禁断地帯を進んで行った2人は、やがて不可思議な天変地異の現象に会い、テイラーの姿は突然消えてしまった。1人になったノバは、たった1人の理解者である猿の町のジーラ博士(キム・ハンター)とその夫コーネリアス(デイヴィッド・ワトソン)のもとに向かう途中、テイラーたちの救出にやってきた宇宙飛行士の生き残りブレント(ジェームズ・フランシスカス)に出会った。ノバは口をきけなかったが、テイラーの認識票を首にかけていたので、ブレントは彼が生きていることを知った。ノバの案内で初めて猿の世界を目撃したブレントの驚きは、テイラーの場合と同じであった。折りから猿の惑星では、科学大医ザイウス博士(ジェームズ・グレゴリー)たちの反対を押して、アーサス将軍(モーリス・エヴァンス)が、禁断地帯に生息していると思われる敵の征服を主張していた。ブレントはやがて、ノバの案内でジーラとコーネリアスの家をたずね、必要なほどこしをうけて外へ出たが、猿の兵隊に2人とも捕らえられてしまった。その後、再びジーラたちに救われた2人は、猿の兵隊に追われ禁断地帯に逃げ込んだ。そして、はからずもブレントとノバはそこで原爆戦で埋没したニューヨークの街を発見した。なおも奥に進んでいった2人は、放射能作用の突然変異で生まれた地下人間たちに会った。メンデス(ポール・リチャーズ)を支配者とする、デブ男(ヴィクター・ブオノ)、アルビナ(ナタリー・トランディ)など、これら人間の子孫たちは、テレパシーで相手の意志を自由に動かし、眩惑する力をもっていた。また、彼らは最終爆弾であるコバルト爆弾を祭壇に安置していた。ブレントとノバは、テレパシー能力で眩惑され、彼らのとりこになってしまったが、その牢獄でテイラーに出会った。その時、アーサス将軍の率いる猿の兵隊たちが、地下人間たちを襲ってきた。これに対して、地下人間はテレパシーで応酬したが、武力にまさる猿たちの敵ではなかった。勝ち誇る猿はどっと地下へ乱入し、祭壇に近づいた。一方、この争いの最中ノバを殺されたテイラーは、悲しみの中で最後の決意をした。彼はブレントとともに死を賭して、最終爆弾のスイッチを押した。地球はついに最後の日をむかえた。



スタッフ :
監督 : テッド・ポスト
脚色 : ポール・デーン
原作 : ポール・デーン、モート・エイブラハムズ
製作 : アーサー・P・ジェイコブス
撮影 : ミルトン・クラスナー
音楽 : レナード・ローゼンマン
衣装 : モートン・ハーク
特殊メイク : ジョン・チェンバース

キャスト :
ジョージ・テイラー大佐 : チャールトン・ヘストン
ジョン・ブレント : ジェームズ・フランシスカス
ジーラ博士 : キム・ハンター
ザイアス博士 : モーリス・エバンス
ノバ : リンダ・ハリソン
メンデス : ポール・リチャーズ
アディポソ : ビクター・ブオーノ
ウルサス将軍 : ジェームズ・グレゴリー
キャスペイ : ジェフ・コーリイ
アルビナ : ナタリー・トランディ
聖職者 : トマス・ゴメス
コーネリアス : デイヴィッド・ワトソン
オンガロ : ドン・ペドロ・コリー
ドノバン・マドックス大佐 : トッド・アンドリューズ
ヴェルジェ : グレゴリー・シエラ
ナレーター : ポール・フリーズ
[ 2019/01/10 15:00 ] SF | TB(-) | CM(-)

ラブ・バッグ

(ディズニー実写)

『 ラブ・バッグ 』
原題 : The Love Bug
製作 : 1969年
製作国 : アメリカ

ジム・ダグラス(ディーン・ジョーンズ)は、落ち目のレーサー。チベットで悟りを開いたという変わり者の友人のテネシー・スタインメッツ(バディ・ハケット)と2人の貧乏暮らしを続けていた。ある日ジムは、外車専門店で見事な車を見つけたが、店主で一流レーサーでもあるピーター・ソーンダイク(デイヴィッド・トムリンソン)は、文無しのジムを冷たくあしらった。その時、店の奥から灰色のフォルクスワーゲンがひとりでにあらわれ、ジムの後を追い彼の家まで来てしまった。この信じられぬ事件のため、ジムは泥棒呼ばわりされたが、店員のキャロル(ミシェル・リー)のとりなしで、珍妙なその車を買うことになった。テネシーがハービーと名づけたこの車は、生き物同様、感情をもつやっかいなしろものだったが、不思議な力でジムをレースごとに連戦連勝にみちびき、キャロルとの間では、キューピッドの役割も果たしてくれた。そして、ジムを妬んだソーンダイクが数々の陰謀を企んだエルドラド・レースにも、ハービーの捨身の活躍で勝ったのだった。



スタッフ :
製作 : ビル・ウォルシュ
監督 : ロバート・スティーヴンソン
脚本 : ビル・ウォルシュ、ドン・ダグラディ
原作 : ゴードン・バフォード
撮影 : エドワード・コールマン
音楽 : ジョージ・ブランス
SFX : ロバート・A・マッティ、ハワード・ジョンソン、ダン・リー

キャスト :
ジム・ダグラス : ディーン・ジョーンズ
キャロル : ミシェル・リー
ピーター・ソーンダイク : デイヴィッド・トムリンソン
テネシー・スタインメッツ : バディ・ハケット
[ 2019/01/08 15:00 ] ディズニー実写 | TB(-) | CM(-)

勇気ある追跡

(ドラマ/西部劇)

『 勇気ある追跡 』
原題 : True Grit
製作年 : 1969年
製作国 : アメリカ

チャールズ・ポーティスの同名小説を映画化。
1880年代のアーカンソン州。マティ(キム・ダービー)は両家の子女にも似ず、気の強い、少女だった。そんな彼女の父親が、雇人のトムに殺された。マティはためらわず復讐を決意。といっても、1人では、とても無理。そこで雇ったのが大酒飲みで片目のコグバーン(ジョン・ウェイン)と、若くてハンサムなテキサス・レンジャーのラ・ボーフ(グレン・キャンベル)だ。3人は出発した。だが、個性の強い3人ゆえ、平和な道中ではない。特に男2人は反揆し合い、ののしり合う。だが、互いに相手が気骨ある男だということは、分かった。インディアン地区で、マティがトムに捕まえられた。助け出したのはラ・ボーフ。そこへ現れたコグバーン。馬に乗り、手綱をくわえ、拳銃を乱射しながら一味の中へ。だがラ・ボーフがトムに撃たれ、瀕死の重傷。その情景を見たマティが、トムに1発、2発と狙う。しかしながら慣れない銃の扱い。反動で、ガラガラ蛇のいる穴に落ちてしまった。コグバーンはトムを殺し、マティを助け出す。瀕死のラ・ボーフの手を借りて。だが、その直後、ラ・ボーフは息絶えた。コグバーンは、毒蛇にかまれたマティをかつぎ、医師のもとへ大疾走。何頭もの馬を乗りつぶし荒野をひた走る。やがてマティは回復し、命の恩人のコグバーンをみる。だが彼は相変わらずの大酒飲みでヤクザな男だ。それでもいいではないか。だって彼は、死んでしまったラ・ボーフとともに、マティのために、真実の勇気をみせてくれたのだから。



スタッフ :
監督 : ヘンリー・ハサウェイ
製作 : ハル・B・ウォリス
原作 : チャールズ・ポーティス
脚色 : マーゲリット・ロバーツ
撮影 : ルシアン・バラード
音楽 : エルマー・バーンスタイン
美術 : ウォルター・タイラー

キャスト :
ルースター・コグバーン: ジョン・ウェイン
ラビーフ: グレン・キャンベル
マティ・ロス: キム・ダービー
トム・チェイニー: ジェフ・コーリー
ネッド・ペッパー: ロバート・デュヴァル
ムーン: デニス・ホッパー
ロス: ジョン・ピカード
エメット・クインシー: ジェレミー・スレート
ブーツ: ロン・ソブル
グーディ : アルフレッド・ライダー
ストーンヒル: ストローザー・マーティン
パーカー判事: ジェームズ・ウェスターフィールド
ダゲッド弁護士: ジョン・フィードラー
フロイド夫人: エディス・アトウォーター
[ 2019/01/06 15:00 ] 西部劇 | TB(-) | CM(-)

明日に向って撃て!

(西部劇)

『 明日に向って撃て! 』
原題 : Butch Cassidy and The Sundance Kid
製作 : 1969年
製作国 : アメリカ

実在した2人組の強盗を描いた新感覚のモダン・ウェスタン。
1890年代の西部。家畜泥棒と銀行強盗が稼業の2人組のガンマン、ブッチ・キャシディ(ポール・ニューマン)とサンダンス・キッド(ロバート・レッドフォード)は、同じ盗人仲間のハーベイ・ローガン(テッド・キャシディ)らの誘いにのって、列車強盗を試み、大金をせしめた。この後ブッチは、銀、錫などの鉱山資源の豊富なボリビアへ行って荒稼ぎしようと、サンダンスを誘う。そして、スペイン語のできるサンダンスのガール・フレンド、女教師のエッタ(キャサリン・ロス)も交えて、彼らはボリビアへ向かう。が、ボリビアはブッチの想像とは異なり大変な貧乏国で、2人はたちまち銀行強盗に戻る。やがて2人はヤンキー泥棒として有名になり、警察も彼らに手ごころを加えた。2人にとってはこれが不満で、とうとう彼らは足を洗い、錫山のガードマンとなった。エッタは2人がカタギになったことを喜ぶが、所詮、泥棒稼業が身についた2人、正業を長続きさせることはできないだろうと考えていた。この不安は的中し、数年後、彼らは鉱山の給料を奪い、再び警官に追われる身となった。捜索には、ボリビア軍隊までも動員され、2人はあえない最期をとげた。



主題歌 : 「雨に濡れても」 by B・J・トーマス  (アカデミー歌曲賞)


スタッフ :
監督 : ジョージ・ロイ・ヒル
脚本 : ウィリアム・ゴールドマン
製作総指揮 : ポール・モナシュ
製作 : ジョン・フォアマン
撮影 : コンラッド・ホール
音楽 : バート・バカラック
編集 : ジョン・C・ハワード
衣装 : エディス・ヘッド

キャスト :
ブッチ・キャシディ : ポール・ニューマン
サンダンス・キッド : ロバート・レッドフォード
エッタ・プレイス : キャサリン・ロス
パーシー・ギャリス : ストローザー・マーティン
ブレッドソー保安官 : ジェフ・コーリー
ウッドコック : ジョージ・ファース
アグネス : クロリス・リーチマン
ハーヴェイ・ローガン : テッド・キャシディ
ニュース・カーヴァー : ティモシー・スコット
鼻ぺちゃカーリー : チャールズ・ディアコップ
マーシャル : ケネス・マース
メイコン : ドネリー・ローズ
[ 2019/01/04 15:00 ] 西部劇 | TB(-) | CM(-)

真夜中のカーボーイ

(ドラマ/ヒューマン)

『 真夜中のカーボーイ 』
原題 : Midnight Cowboy
製作 : 1969年
製作国 : アメリカ
アカデミー作品賞受賞

虚飾の大都会ニューヨークの混沌から、必死に浮かび上がろうとする2人の若者の物語。
ジョー・バック(ジョン・ヴォイト)は、カウボーイのいでたちでテキサスからニューヨークに出て来た。彼は自分の肉体と美貌を武器に、孤独なニューヨークの夫人達を慰めようと考えていた。そして富と栄光を……。彼の商売の皮切りはキャス(シルヴィア・マイルズ)であった。だが彼女は街娼上がりのパトロン持ちだったため、逆に金を巻きあげられてしまった。そんな時、彼は足の不自由なペテン師ラッツオ(ダスティン・ホフマン)と知り合った。彼の紹介でジョーはオダニエル(ジョン・マクギバー)にひき会わされた。彼は狂言者であった。ラッツオにだまされたと知ったジョーは、必死に彼を探し歩いた。しかし、無一文で街の酒場にしけこんでいた彼を見て、ジョーは何も言えなかった。逆に、ホテルを追い出されたジョーに、ラッツオは自分の室へ来るようにすすめた。それはとり壊し寸前のビルの、廃屋のような一室であった。そこでラッツオは彼の夢、フロリダ行きの夢を語るのだった。必死に、泥沼をはい上がろうと2人は力を合わせた。ラッツオがマネージャーとなり、ジョーは再び男娼を始めたがうまくゆかなかった。ジョーを買った最初の客は、ヘンゼル(ガストン・ロッシリ)とグレーテル(ヴィヴァ)のパーティで出会ったシャーリー(ブレンダ・ヴァッカロ)だった。一方、ラッツオの体はその頃から急激に衰弱していた。彼の為にもジョーは金を稼がねばならなかった。男色の学生の相手をしたり商用でニューヨークに来た男のホテルに行ったりして、彼はようやく幾らかの金をもらってラッツオの元へ戻って来た。2人はフロリダに向かった。太陽と新しい生活を求めて。ジョーは、今や屈辱と泥によごれたカウボーイ姿と訣別するのだった。しかし、ラッツオはあれほど憧れたマイアミの浜辺を見ることなく、唯一人の友人ジョーの傍で静かに目を閉じた。



スタッフ :
監督 : ジョン・シュレシンジャー
脚本 : ウォルド・ソルト
原作 : ジェームズ・レオ・ハーリヒー
製作 : ジェローム・ヘルマン
撮影 : アダム・ホレンダー
音楽監修 : ジョン・バリー
編集 : ヒュー・A・ロバートソン

キャスト :
ジョー : ジョン・ヴォイト
ラッツォ : ダスティン・ホフマン
キャス : シルヴィア・マイルズ
オダニエル : ジョン・マクギヴァー
シャーリー : ブレンダ・ヴァッカロ
タウニー : バーナード・ヒューズ
サリー : ルース・ホワイト
アニー : ジェニファー・ソルト
男子学生 : ボブ・バラバン
[ 2019/01/02 15:00 ] ヒューマン | TB(-) | CM(-)
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