(ドラマ/西部劇)
『 ジャイアンツ 』
原題 : Giant
製作 : 1956年
製作国 : アメリカ
第1次大戦の終わった1920年頃。東部ヴァージニアで美しさを謳われた、リントン家の三姉妹の次女レスリイ(エリザベス・テイラー)は、馬好きの父ホーレスを訪ねて来たテキサス青年ビック(ロック・ハドソン)と知り合う。東部育ちのレスリイは、たくましいビックに惹かれ、2人は恋し合った末に両親の許可を得て結婚した。ビックは花嫁を連れて故郷へと戻った。広い牧場の真中にそびえるヴィクトリア朝風の大邸宅。3代に亘る開拓者の匂いのしみこんだ家を切り廻しているのは、ビックの姉ラズ(M・マッケンブリッジ)。女丈夫のため、主婦どころかお客さま扱いのレスリイの夢は無惨に打ち砕かれた。頼りにする夫も仕事のため、一緒に食事をする暇もない有様。東部とテキサスの生活の違いを感じ出したレスリイは、人種差別の激しさに驚いた。ビックの助手格のジェット・リンク(ジェームズ・ディーン)は、少年時代から一緒に育った仲なので家族同様に待遇されているが、彼女を見る眼差しから、レスリイは彼が唯の使用人にはないもの持っていると感じた。やがて落馬が原因でラズは死亡。ようやく主婦の立場をとり戻したレスリイも、愛するビックとの間の暮らし方の溝はどうにもならなかった。月日は流れ、夫婦の間には1男2女が生まれた。かねて石油発掘に夢中だったジェットは、遂に金星を射止め、千万長者として牧場を去って行った。すくすくと育つ子供達。後とりのジョーデイにビックは牧場主の心得を教え込むが、実は母に似て学問好き。医者になりたいと申し出て父親を悲しませる。程なく第2次大戦が勃発。双子の娘の1人ジュデイはボップと結婚し、医科大学を卒えたジョーデイもメキシコ娘ファナと結婚の上、貧しいメキシコ人のため診療所を開いた。ビックは怒ったが、レスリイは満足の笑いを洩らす。戦争で成金となったジェットは、ホテルの新築祝いに一家を招待し、双子の娘ラズに夢中になってしまう。人種的差別に立腹したジョーデイはジェットのために殴り倒され、ビツクは怒るが、泥酔したジェットの姿に手を加えず立ち去った。牧場王のビックも巣立つ子供たちは押さえられない。俺は失敗だったらしいというビックに、そんなことはないと答えるレスリイは、30年前の自分の花嫁姿を夢のように思い出していた。
主題曲 : 「Giant」 by Dimitri Tiomkin
スタッフ : 監督 :
ジョージ・スティーヴンス (アカデミー監督賞受賞)脚本 : フレッド・ガイオル、アイヴァン・モファット
原作 : エドナ・ファーバー
製作 : ジョージ・スティーヴンス、ヘンリー・ギンスバーグ
撮影 : ウィリアム・C・メラー
音楽 : ディミトリ・ティオムキン
キャスト : ビック・ベネディクト2世 :
ロック・ハドソンレズリー :
エリザベス・テイラージェット・リンク :
ジェームズ・ディーンヴァシタイ :
ジェーン・ウィザースバウリー叔父さん :
チル・ウィルスラズ・ベネディクト :
マーセデス・マッケンブリッジジョーダン3世 :
デニス・ホッパーラズ2世 :
キャロル・ベイカーアンヘル2世 :
サル・ミネオデヴィッド・カーフリー卿 :
ロッド・テイラー