蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

アンネの日記

(ドラマ/ヒューマン)

『 アンネの日記 』
原題 : The Diary of Anne Frank
製作 : 1959年
製作国 : アメリカ

アンネ・フランクの著書『アンネの日記』の映画化。
1945年、ナチ占領下から解放されたアムステルダム。強制収容所を出たオットー(ジョゼフ・シルドクラウト)は、想い出の屋根裏部屋に戻って来た。そこで娘アンネ(ミリー・パーキンス)の書いた日記をみつけた。日記は1942年7月9日から始まる。アンネの父オットーはユダヤ人で、母はオランダ人だった。姉マーゴット(ダイアン・ベーカー)とアンネはドイツで生まれた。ヒットラーが政権をとるとユダヤ人の排斥が始まった。アンネ一家は親友のバン夫妻と息子ピーター(リチャード・ベイマー)と共に、オランダへ亡命した。隠れ家の屋根裏部屋の下は香味料工場で、オットーは家族にいろいろと注意を与えた。姉妹はピーターと親しくなった。両親は耐乏生活に苦労した。戦争は連合軍側に有利になった。その頃、家主のミープ(ドディ・ヒース)がオットーに1人同居人を入れてくれと頼みにきた。彼はデュッセル(エド・ウィン)というユダヤ人の歯医者だった。デュッセルは一家の人々に、ナチのユダヤ人殺害の話をした。アンネはその話を聞き、ある晩夢を見て悲鳴をあげた。毎年12月に行われるユダヤ人のハヌカ祭が、屋根裏でささやかに開かれた。アンネは父に手編みのマフラーの贈物をした。その時、階下で物音を聞いた。泥棒が入ったらしい。おびえたアンネはピーターに抱きついた。デュッセルはピーターが音を立てたと彼を責めた。泥棒が捕まった時、その物音から自分たちの所在がばれるのを恐れたからだ。新年を迎え、アンネも女性らしくなった。ある日、階下の倉庫で働いているカールという男が、屋根裏部屋のことで階下のクラレルを脅迫した。アンネとピーターは愛し合うようになった。アメリカ軍がイタリアに上陸すると、ピーターは自由オランダ義勇軍に参加するといった。ある日、ミープが盗まれたタイプライターのことで、アンネたちの所在がゲシュタポに知られたことを告げにきた。8月のある日、遂に来るべきものが来た。サイレンを鳴らした警察の車が階下に止った。今はすべてを覚悟したアンネは、ピーターに別れの、そして最後の接吻をした。人間の善意は永遠に失われないことを信じて、アンネは死の収容所に向かうのだった。



スタッフ :
監督 : ジョージ・スティーヴンス
脚本 : フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット
原作 : アンネ・フランク
製作 : ジョージ・スティーヴンス
撮影 : ウィリアム・C・メラー
美術 : ライル・R・ウィラー、ジョージ・W・デイヴィス
音楽 : アルフレッド・ニューマン
編集 : デイヴィッド・ブレザートン、ロバート・スミス、ウィリアム・メース

キャスト :
アンネ・フランク : ミリー・パーキンス
オットー・フランク : ジョセフ・シルドクラウト
ファン・ダーン夫人 : シェリー・ウィンタース (アカデミー助演女優賞受賞)
ペーター・ファン・ダーン : リチャード・ベイマー
エディス・フランク : グスティ・ユーベル
ファン・ダーン氏 : ルー・ジャコビ
マルゴット・フランク : ダイアン・ベイカー
アルベルト・デュッセル : エド・ウィン
クラーレル : ダグラス・スペンサー
ミープ : ドディ・ヒース
[ 2018/06/12 15:00 ] ヒューマン | TB(-) | CM(-)
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