(ドラマ/ラブ・コメディ )
『 あなただけ今晩は 』
原題 : Irma la Douce (英語)Irma the Sweet
製作 : 1963年
製作国 : アメリカ
パリで公開された原作のミュージカルを映画化したラブコメディ。
パリの裏町、ストリート・ガールのメッカ。諸先輩の腐れ縁を知らぬ純真な新米警官のネスター(ジャック・レモン)は、そこをパトロール中だった。しかしルフェブル警部(ハーシェル・バーナルディ)のおタノシミ中をガサ入れした彼は、即刻クビを先刻されてしまう。ところが、ひょんなことからこの界隈きっての稼ぎ頭、“可愛いイルマ”(シャーリー・マクレーン)のヒモ、ヒポリト(ブルース・ヤーネル)をノック・アウトしたネスターは、“ヒモ”という職業にありつくことになってしまう。だが、イルマがほかの男とホテルに出入りするのを見ては、心穏やかでない。そんなある日、1回500フランで毎週2回という客がついたイルマは大喜び。思い余ったネスターは、彼らのたまり場「口ひげ」のマスター(ルー・ジャコビ)に相談して、パリを訪れる英国紳士“X卿”を装い、イルマを一夜500フランで買うことになった。ネスターは、X卿との2役でイルマと会うための金を稼がねばならない。やがて、X卿に好意を持つようになったイルマは、卿に英国へ連れて行くことを無理にOKさせる。困ったネスターは、X卿をセーヌ川で殺してしまうことにする。“X卿殺し”の嫌疑をかけられ刑務所にぶち込まれるネスター。自分を愛するが故の犯行と知って、イルマは感激して泣いた。ところが、イルマに赤ん坊ができたと聞いたネスターは、再び“口ヒゲ”の助力で脱獄、イルマは大喜びである。例えX卿の子供だって同じことだ。一刻も早く正式の夫婦になるべきだ。一計を案じたネスター達は、“口ヒゲ”のアドバイスで刑事たちをセーヌ河畔に呼び、“X卿”に扮したネスターが、川底から姿を現してみせたのだから…。犯行も驚きとともに消滅。ネスターとイルマは大急ぎで挙式を挙げた。教会の前で待ち構えていたのは、ルフェブル警部。警部はネスターに、もう一度制服を着て美化運動に協力しないかと持ちかける。勿論、ネスターはそれに頷くのだった。
スタッフ : 監督 : ビリー・ワイルダー
脚色 : ビリー・ワイルダー、I・A・L・ダイアモンド
製作 : ビリー・ワイルダー
撮影 : ジョセフ・ラシェル
美術 : アレクサンドル・トローネ
音楽 : アンドレ・プレヴィン
編集 : ダニエル・マンデル
衣装 : オーリー・ケリー
キャスト : ネスター・パトゥー :
ジャック・レモンイルマ :
シャーリー・マクレーンムスターシュ :
ルー・ジャコビ牡牛のヒポリート :
ブルース・ヤーネルルフェブル警部 :
ハーシェル・ベルナルディロリータ :
ホープ・ホリディアマゾン・アニー :
ジョアン・ショーリーキキ :
グレイス・リー・ホイットニー