(ドラマ/ミュージカル)
『 オリバー! 』
原題 : Oliver!
製作 : 1968年
製作国 : イギリス
アカデミー作品賞受賞チャールズ・ディケンズの原作小説を、ミュージカル映画化。
十九世紀のロンドンは、貧富の差がはげしく、貧乏人は生活苦にあえいでいた。そんななかで、救貧院の一室で一人の女が男の子を生み、死んでいった。生まれた子供はオリバー(M・レスター)となずけられ、そこで育てられることになった。コーネイ未亡人とバンブル氏の経営になる救貧院とは名前はいいが、子供たちはいつも飢えている状態だった。みんなの意志を代表して、もう少し食べ物をくださいと言ったため、オリバーは葬儀屋サワベリーのところに、たった五ドルで売られるはめになってしまった。仕事はつらく、ある日、母の悪口をいわれたのにガマンできなくなったオリバーは、新しい居場所を求めて逃げだした。次にオリバーはスリの少年アートフル・ドッジャーと知りあい、彼の口ききで、親方のフェイギン(R・ムーディ)に紹介され、スリの仲間に加わった。仲間にはみんなのあこがれの的ナンシー(S・ウォリス)やかわいいベットなどがいた。ナンシーは悪名高いビル(O・リード)にくびったけだった。やがてオリバーの初仕事の日がきたが、あっけなく失敗してしまった。が、被害者のブラウンロウ氏は幼ないオリバーにひかれるところがあり、引きとって育てる気になった。オリバーにとって夢のような日がはじまった。が、それもつかの間、ある日おつかいに出かけたオリバーは、ビルと、ナンシーに、見つかり、フエイギンのところに連れだされた。一方ブラウンロウ氏は、オリバーをさがして救貧院を訪ね、思いがけない事実を知った。オリバーはブラウンロウ氏の孫だった。ビルの強盗の、巻きぞえにされたりの生活が、オリバーには続いていた。心優しいナンシーは、オリバーを助けるべくブラウンロウ氏に連絡をとり、真夜中にロンドンブリッジへオリバーを連れて行くことにした。が悪かしこいビルは早くも、それを察知、二人のあとをつけ彼女が、自分を密告したと感違いしナンシーを殺した。その死体をみたブラウンロウ氏の叫びで、警官がかけつけ、ビルは射殺され、フェイギンは捕えらられ、少年たちは開放された。オリバーにもやっと平和な生活が戻ってきたのだった。
スタッフ : 監督 : キャロル・リード
脚色 : ヴァーノン・ハリス
原作 : チャールズ・ディケンズ
製作 : ジョン・ウルフ
撮影 : オズワルド・モリス
美術 : ジョン・ボックス
音楽監督 : ジョン・グリーン
ミュージカル監修 : オンナ・ホワイト
作詞 : ライオネル・バート
作曲 : ライオネル・バート
振り付け : オンナ・ホワイト
キャスト : オリバー・ツイスト :
マーク・レスタージャック・ドーキンズ :
ジャック・ワイルドフェイギン :
ロン・ムーディービル・サイクス :
オリヴァー・リードバンブル :
ハリー・シーコムナンシー :
シャニ・ウォリスブラウンロー :
ジョセフ・オコナー治安判事 :
ヒュー・グリフィス