蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

ドクター・モローの島

(アクション/SF)

『 ドクター・モローの島 』
原題 : The Island of Dr. Moreau
製作 : 1977年
製作国 : アメリカ

ある熱帯の孤島にくりひろげられる、マッド・サイエンティストの世界を描くSF。H・G・ウェルズの「モロー博士の島」の映画化。
1911年。赤道に近い太平洋上に漂う1艘の救命用ボート。やがてそれはある孤島に流れ着く。乗っていたのは、ブラドック(マイケル・ヨーク)。密林の中、不安げに進む彼は、おとし穴に落ちて気を失った。やがて、彼は今自分のいる所がある建物の1室と気づく。彼を救ったのはモンゴメリー(ナイジェル・ダベンポート)。そして、ここはドクター・モロー(バート・ランカスター)の島だった。モローは60歳に近い老人だが、威圧感のある男であり、醜い召使と2人の女中がいる。そして、もう1人の住人、マリア(バーバラ・カレラ)は可憐な女だった。ブラドックは、モローに彼女の素性をたずねたが、「11年前にパナマで卵1ダースと交換した」としか言わない。この島には船は近づいて来ないのだ。ブラドックは呆然とする。一方、モローは生物の遺伝に関係する染色体を研究しており、密林にも、彼の研究室にも近づくなと、ブラドックに言う。日は流れた。ブラドックはマリアと親しくなっていき、彼はある日、召使が密林で獣のようなかっこうをしているのを目撃した。そして、彼はついにモローの研究室へ忍び込み、モローが何をしているかを知る。つまり、モローは特殊な液により獣の人間化をこころみていたのだ。しかも密林には彼の作った未完成の半獣人達が棲んでいる。さらに、ここにいる半獣人達はモローのいいなりになっていた。ある日、ブラドックはボードで島からの脱出をこころみるが失敗し、モローに獣に退化する実験のモルモットにされてしまう。日、1日ごとに獣化するブラドック。体中に毛がはえ、言語能力は退化し、しかし、この実験に反対したためモローによって殺されたモンゴメリーの死体を、獣人間が見た時、彼らはモローを殺した。やがてマリアの助けによりボートで脱出するブラドック。モローの邸は今は炎の中だ。2人のボートは大洋に出た。人間が神のさだめた自然の運命を変えることなど、しょせん無茶な話なのだ。だが、今、マリアの顔があの獣に変わろうとしていた。



スタッフ :
監督 : ドン・テイラー
脚本 : ジョン・ハーマン・シェイナー、アル・ラムラス
原作 : H・G・ウェルズ
製作総指揮 : サミュエル・Z・アーコフ、サンディ・ハワード
製作 : ジョン・テンプル・スミス、スキップ・ステロフ
撮影 : ゲリー・フィッシャー
音楽 : ローレンス・ローゼンタール
特殊メイク : ジョン・チェンバース、ダン・ストリーピーク、トム・バーマン
アニマルトレーナー : ラルフ・ヘルファー

キャスト :
ドクター・モロー : バート・ランカスター
ブラドック : マイケル・ヨーク
モンゴメリー : ナイジェル・ダヴェンポート
マリア : バーバラ・カレラ
法律のセイヤー : リチャード・ベイスハート
[ 2019/03/07 15:00 ] SF | TB(-) | CM(-)
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