(アクション/SF)
『 スーパーマンⅢ 電子の要塞 』
原題 : Superman III
製作 : 1983年
製作国 : アメリカ
全知全能のデータをプログラミングされた世界最大のコンピューターを相手に戦うスーパーマンの活躍を描くシリーズ第三作目。
巨大コンピューター産業の社長ロス・ウェブスター(R・ヴォーン)は画期的な超高性能コンピューターを開発し、世界の富を一手に握ろうという大陰謀をめぐらしていた。驚くべきエネルギーと能力を持ち、無限の可能性を秘めるこのコンピューターに“悪魔の力”をインプットするために選び抜かれた男は、天才プログラマーのガス・ゴーマン(R・プライヤー)で、二人がまずやろうとしたのは、ロスが唯一支配権を持っていない南米コロンビアのコーヒー畑の壊滅作戦だった。ここを壊滅させれば、世界のコーヒー市場を完全に支配することができる。ガスは、バルカン気象衛生を自由にコントロールしコロンビアに大豪雨を降らせてコーヒー畑を全滅させようという計画を立て、その電波を逆探知されない場所がスモールヴィルであることも調べあげていた。その頃、クラーク・ケント(C・リーヴ)はペリー・ホワイト編集長(J・クーパー)の命令でジミー(M・マクルーア)とともに、取材のため彼の故郷であるスモールヴィルへと向かう途中、化学工場の大火災に遭遇していた。スーパーマンに変身したクラークは、すぐに近くのコモガ湖に飛び立ち、口からスーパー・アイスブレスを吹き出して湖面を凍らせ、その巨大な氷の円盤を持って宙に舞い上がり、燃えさかる化学工場の上空から投げ落とした。スモールヴィルで、取材のかたわら初恋の人ラナ・ラング(A・オトゥール)ら懐かしいハイスクールの友人たちと、久しぶりの休日を楽しんだクラークは、コロンビアが大豪雨に見舞われ壊滅寸前のニュースに、休む間もなくスーパーマンに変身、超能力を発揮して危機を救った。これに怒ったロス・ウェブスターとその妹ヴェラ(アニー・ロス)、ガスはスーパーマンの弱点を徹底的に調べあげ、クリプトナイトがそれであることを知る。早速、字宙空間に散らばっているクリプトナイトのカケラを集めスーパーマンの身近に置くことに成功する。次第にスーパーマンの正義の心は蝕まれていく。スーパーマンを堕落させたロスたちは、念願の世界石油市場の支配計画に着手した。従来の高性能コンピューターに更に最新テクノロジーの粋を結集し、グランド・キャニオンにつくられた巨大な要塞に据えつけた。そのスーパー・コンピューターを操って、世界中の石油汲み上げポンプを止め、すべての石油タンカーをコントロールし、大西洋の秘密基地に寄せ集めたのだ。全世界に一大パニックが捲き起こっている頃、スーパーマンは必死に心の中で善と悪の闘いを続けていた。スーパーマンが悪の心を克服し、正義のヒーローとして甦ることができたのは、ラナの息子リッキー少年(P・ケスラー)の純粋な涙のおかげだった。完全に立ち直ったスーパーマンは、ロスたちの野望を粋砕すべくグランド・キャニオンの要塞に飛び、苦闘の末、コンピューターに打ち勝ち、ロス一味を壊滅させた。
スタッフ : 監督 : リチャード・レスター
脚本 : デイヴィッド・ニューマン、レスリー・ニューマン
製作総指揮 : イリヤ・サルキンド
製作 : ピエール・スペングラー
撮影 : ロバート・ペインター
美術 : ピーター・マートン、ブライアン・エクランド・スノウ、チャールズ・ビショップ、
テリー・オークランド・スノー
音楽 : ケン・ソーン
編集 : ジョン・ヴィクター・スミス
メイク : ポール・エンゲロン、スチュアート・フリーボーン
アソシエイト・プロデューサー : ロバート・シモンズ
SFX : コリン・チルヴァース、ロイ・フィールド
キャスト : スーパーマン/クラーク・ケント :
クリストファー・リーヴガス・ゴーマン :
リチャード・プライアーラナ・ラング :
アネット・オトゥールロイス・レーン :
マーゴット・キダーペリー・ホワイト :
ジャッキー・クーパージミー・オルセン :
マーク・マクルーアロス・ウェブスター :
ロバート・ヴォーンヴェラ・ウェブスター :
アニー・ロスローレライ :
パメラ・スティーヴンソンブラッド :
ギャヴァン・オハーリヒー