(ドラマ/クリスマス)
『 3人のゴースト 』
原題 : Scrooged
製作 : 1988年
製作国 : アメリカ
“視聴率の鬼”であるテレビ局の若きエリート社長が、クリスマスの夜に彼のもとに姿を現わした3人のゴーストを通して、本当に大切なものに目覚めてゆくクリスマス・ファンタジー。チャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』の設定を現代風にアレンジ、ニューヨークに舞台を置き換えて映画化。
テレビ史上最年少の社長で人々の注目の的である世界最大のネットワークを誇るIBCテレビ局の社長フランク・クロス(ビル・マーレイ)は、視聴率を上げるためにはいかなる手段をも選ばない、“視聴率の鬼”の男だった。今年も金儲けのためにクリスマス休暇中の高視聴率獲得を目指し番組の編成に苦心惨澹しているそんな彼のもとに、そのクリスマスの夜、3人のゴーストが訪れ、世界一さもしい男フランクを様々な手段を使ってこらしめようとする。1人は彼を過去の旅に連れてゆくタクシードライヴァー(デイヴィッド・ヨハンセン)、1人は右手に粗悪な鍵をつけた悪戯好きなこんぺいとうの妖精(キャロル・ケイン)、3人目は彼にクリスマスの休日の精神を教え込もうとするゴースト、と次々に変わった姿でフランクの前に現われ、彼を過去や未来へ引っ張り回す。やがてフランクは、昔の恋人クレア(カレン・アレン)との切ない情熱を思い返したり、今まで自ら素っ気なくしていた弟ジェームズ(ジョン・マレー)の温かな心に触れたり、あるいは自分が見捨てた浮浪者ハーマン(マイケル・J・ポラード)の死に接したりしていくうちに、自分の人生に意味をもたせるのにまだ手遅れでないことを悟り、その夜の番組「クリスマス・キャロル」の中で、人生の意義について演説をぶつのだった。そんな時、フランクの秘書であるグレイス(アルフレ・ウッダード)の息子で口のきけなかったカルヴィン(ニコラス・フィリップス)が話し始める奇跡を目の当たりにしたフランクは、ようやく素直な心でクレアとやり直すことができるのだった。
スタッフ : 監督 : リチャード・ドナー
脚本 : ミッチ・グレイザー、マイケル・オドノヒュー
製作総指揮 : スティーヴ・ロス
製作 : リチャード・ドナー、アート・リンソン
撮影 : マイケル・チャップマン
美術 : J・マイケル・リヴァ
音楽 : ダニー・エルフマン
編集 : フレドリック・スタインカンプ、ウィリアム・スタインカンプ
特殊メイク : トーマス・R・バーマン
キャスト : フランク・クロス :
ビル・マーレイクレア・フィリップス :
カレン・アレンルー・ヘイワード :
ジョン・フォーサイスプレストン会長 :
ロバート・ミッチャムグレイス・クーリー :
アルフレ・ウッダードブライス・カミングス :
ジョン・グローヴァーエリオット・ラダーミルク :
ボブキャット・ゴールドスウェイトジェームズ・クロス :
ジョン・マーレイ過去のゴースト :
デイヴィッド・ヨハンセン現在のゴースト :
キャロル・ケインベル :
サチ・パーカーフランクの父 :
ブライアン・ドイル=マーレイジェイコブ・マーリー :
ジェイミー・ファースティーヴン・クーリー :
デイモン・ハインズレイネル・クーリー :
レイナ・キング祖母 :
メイベル・キングハーマン :
マイケル・J・ポラードホームレス :
アン・ラムジーCMのナレーション :
ドン・ラフォンティーヌタイニー・ティム :
メアリー・ルー・レットンIBC局の看護婦 :
キャシー・キニー劇中のスクルージ :
バディ・ハケット