蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

D.N.A. ドクター・モローの島

(アクション/SF)

『 D.N.A./ドクター・モローの島 』
原題 : The Island of Dr. Moraeu
製作 : 1996年
製作国 : アメリカ

H・G・ウェルズ原作の『モロー博士の島』を映画化した作品。
太平洋上を漂流中の国連の弁護士ダグラス(デイヴィッド・シューリス)は、通りがかった国籍不明の貨物船に乗っていたモンゴメリー(ヴァル・キルマー)という謎めいた男に救出された。船内には野生動物が積み込んだ船はやがて場所も定かでない熱帯の孤島に停泊。上陸したダグラスは、モンゴメリーからこの島の所有者が、行方不明のはずのノーベル賞受賞の天才遺伝子学者モロー博士(マーロン・ブランド)だと知らされる。彼は、博士の娘のアイッサ(ファイルーザ・バルク)と出会い、その美しい肢体に魅せられる。その夜、モンゴメリーはダグラスを部屋に閉じ込め、それが君のためだと言う。鍵をこじ開けて抜け出したダグラスは、モロー博士の実験室に迷い込む。そこで彼は、博士とモンゴメリーが人間とも動物とも見分けのつかない母体から、見たこともない形の胎児が取り出している光景を目撃する。博士は遺伝子を操作し、獣人というべき異形の生命体を作り上げていたのだ。恐ろしくなったダグラスは、アイッサの助けを借りて島から逃げ出そうとするが、無数の獣人たちに取り囲まれる。そこに異様ないでたちの博士が登場。連れ戻されたダグラスは、遺伝子工学の粋を極めて、“完璧に純粋無垢な”生物を産み出そうという博士の夢を批判する。やがて、掟を破って動物の肉を食べた豹男のローメイ(マーク・ダカスコス)が裁判にかけられて処刑されたことを契機に、獣人たちの間に不満の空気が生まれ始める。そしてついに、ハイエナ男(ダニエル・リグニー)をリーダーとする獣人の過激分子は、産みの親であるモローに反逆と復讐の牙を剥き、彼を血祭りに上げた。ダグラスはアイッサと共に逃げようとするが、彼女もやはりモローの創造物であった。アイッサはダグラスを守ろうと、獣人たちと戦って死ぬ。モンゴメリーも殺され、獣人の手に落ちたダグラスは一計を案じ、ハイエナ男たちを同士討ちさせて難を逃れる。かくしてダグラスは、生き残った獣人に見送られ、ボートで島を後にした。



スタッフ :
監督 : ジョン・フランケンハイマー
脚本 : リチャード・スタンリー、ロン・ハッチンソン
原作 : H・G・ウェルズ
製作総指揮 : ティム・ジンネマン、クレア・ラドニック=ポルスタイン
製作 : エドワード・R・プレスマン
撮影 : ウィリアム・A・フレイカー
美術 : グレアム・グレイス・ウォーカー
音楽 : ゲイリー・チャン
編集 : ポール・ルベル
衣装 : ノーマ・モリソー
特殊視覚効果 : デジタル・ドメイン
特殊メイク : スタン・ウィンストン
動物行動指導 : ピーター・エリオット

キャスト :
モロー博士 : マーロン・ブランド
モンゴメリー : ヴァル・キルマー
エドワード・ダグラス : デヴィッド・シューリス
アイッサ : フェアルーザ・バーク
ハイエナ : ダニエル・リグニー
アザゼロ : テムエラ・モリソン
長老 : ロン・パールマン
アサシモン : ピーター・エリオット
ムリン : マルコ・ホーフシュナイダー
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