(ドラマ/青春)
『 若草物語 』
原題 : Little Woman
製作 : 1949年
製作国 : アメリカ
アメリカ東北部の町コンコードのマーチ家には、メグ、ジョー、エミイ、ベスの4人の姉妹があった。父は南北戦争に出征していて留守宅は貧しかったが、やさしい母と平和に暮らしている。マーチ家の隣は大金持ちのロウレンス家だが、姉妹たちにとっては、こわそうなおじいさんの独り暮らしゆえ、交際はしなかった。クリスマスの朝、ジョーは門口で2人の青年に会った。先日から来ていたロウレンス老の孫ロウリイと、その友人ブルックだった。姉妹の中でも一番快活なジョーが、ある朝ロウリイの部屋の窓に雪だまを投げ彼と友達になったことから、マーチ家とロウレンス家の親交は急速に深まった。1日ロウレンス家で開かれたパーティーに姉妹は招かれ、楽しい時を過ごしたが、ジョーがロウリイと踊ったことが来客の嫉妬の的になり、清い友情を信じていたジョーの心は傷つけられた。やさしいベスは気むずかしやのロウレンス老と仲好しになり、好きなピアノを弾くことができるようになった。出征中の父が負傷し、ワシントンで入院したので、母が看護にゆかねばならなくなった時、ジョーは旅費調達のため自分の金髪を惜しげもなく切って金に変えた。母の留守中、ベスは貧しい近所の娘の病気を看護したことから猩紅熱に冒され、命はとり止めたものの彼女の小さな体は胸を蝕まれていた。ベスの病中ロウレンス家との交際はますます深まり、長女メグはブルックと結婚することになった。結婚式の日、ジョーはロウリイに愛を打ちあけられたが承諾することはできなかった。心に空虚を抱いてジョーは、かねての希望の作家としての勉強のためニューヨークへゆき、カーク夫人の家に家庭教師となった。夫人の家でドイツ人の音楽教授バールと知り合い、共に学び共に遊ぶうち、2人の友情は清い愛へと成長していた。叔母の家に引きとられていたエミイは欧州へ旅立つことになった。欧州にはロウリイもいると聞いて、ジョーは何となしにさびしい気持ちになった。ベスが病篤くなったと知らせてきたが春を待たずに他界した。ジョーは楽しかった4人姉妹の生活をなつかしみ「私のベス」と題する小説を書き、ニューヨークのバールの元へ送った。春が来て去り、初夏の候となった1日、マーチ家には欧州で結婚して帰って来たエミイとロウリイを中心にメグの一家、それに退院して来たパパも集まっていた。その夜バール教授はマーチ家を訪れて「私のベス」の成功を告げた。バールの姿を見て、ジョーの心は愛に満たされ、今までの索漠とした孤独感はすっかり消え去っていた。
スタッフ : 監督/製作 : マーヴィン・ルロイ
脚本 : ヴィクター・ヒアマン、サラ・Y・メイソン、アンドリュー・ソルト
音楽 : アドルフ・ドイチュ
撮影監督 : ロバート・H・プランク、チャールズ・エドガー・シェーンバウム
編集 : ラルフ・E・ウィンタース
美術 : セドリック・ギボンズ、ポール・グロッセ
装置 : エドウィン・B・ウィリス
衣装 : ウォルター・プランケット
録音 : ダグラス・シアラー
キャスト : ジョー :
ジューン・アリソンベス :
マーガレット・オブライエンエイミー :
エリザベス・テイラーメグ :
ジャネット・リーローリー :
ピーター・ローフォードベア教授 :
ロッサノ・ブラッツィマーチ夫人 :
メアリー・アスターローリーの祖父 :
C・オーブリー・スミスマーチ叔母さん :
ルシル・ワトソンジョン・ブルック :
リチャード・ワイラーマーチ氏 :
レオン・エイムズ