(ドラマ/西部劇)
『 真昼の決闘 』
原題 : High Noon
製作 : 1952年
製作国 : アメリカ
1870年、西部のハドリーヴィルの町、ある日曜日の午前のことである。この町の保安官ウィル・ケイン(ゲイリー・クーパー)は、事務所でエミイ(グレイス・ケリー)と結婚式を挙げていた。彼は結婚と同時に保安官の職を辞し、他の町へ向かうことになっていた。突然、そこへ電報が届いた。ウィルが5年前に逮捕して送獄した無頼漢フランク・ミラーが、保釈されて正午到着の汽車でこの町に着くという知らせだった。停車場にはミラーの弟ベンが仲間の2人と、到着を待っていた。時計は10時40分。ウィルは再び保安官のバッジを胸につけた。エミイはウィルに責任はないと言って、共に町を去ろうと主張したが、彼は聞き入れなかった。エミイはひとり正午の汽車で発つ決心をし、ホテルで汽車を待つ間、ウィルのもとの恋人で、今保安官補ハーヴェイ・ベル(ロイド・ブリッジス)と同棲しているメキシコ女ヘレン・ラミレス(ケティ・フラドー)と会い、彼女も同じ汽車で町を去ることを知った。一方、ウィルは無法者たちと戦うため、助勢を求めて、酒場や教会を訪れ、最後に2人の親友に頼み込むが、みんな尻ごみして力になってくれない。彼は1人で立ち向かう決心をして遺言状を書きつづった。時計が12時を指すと共に汽笛がきこえた。停車場からミラーが降り立ち、入れ替わりにエミイとヘレンが乗った。エミイは一発の銃声を聞くといたたまれず汽車から降り、町へ走った。ウィルは2人を仆し、エミイの機転であとの2人も射殺した。戦い終わって町の人々がおそるおそる集まってくるうちをウィルとエミイは黙ったまま馬車を駆って去って行った。
主題歌 : 「ハイ・ヌーン」 by フランキー・レイン
(アカデミー歌曲賞)
スタッフ : 監督 : フレッド・ジンネマン
脚色 : カール・フォアマン
原作 : ジョン・W・カニンガム
製作 : スタンリー・クレイマー
撮影 : フロイド・クロスビー
美術 : ルドルフ・スターナド
音楽 : ディミトリ・ティオムキン
録音 : ジーン・L・スピーク
編集 : エルモ・ウィリアムス
キャスト : ウィル・ケイン保安官 :
ゲイリー・クーパー (アカデミー主演男優賞受賞)妻エミイ :
グレース・ケリーヘンダーソン町長 :
トーマス・ミッチェル酒場の女主人ヘレン・ラミレス :
ケティ・フラドハーヴェイ・ベル保安官補 :
ロイド・ブリッジスマーチン元保安官 :
ロン・チェイニー・ジュニアフランク・ミラー :
イアン・マクドナルドベン・ミラー(フランクの弟) :
シエブ・ウーリージャック・コルビー(フランクの仲間) :
リー・ヴァン・クリーフジム・ピアース(フランクの仲間) :
ロバート・ウィルク留置場の酔っ払い :
ジャック・イーラム