蒼色の月明かりの下で

心に残る昔の名画。

終着駅

(ドラマ/ヒューマン)

『 終着駅 』
原題 : Terminal Station
製作 : 1953年
製作国 : アメリカ

米国人の若い人妻メァリー・フォーブス(ジェニファー・ジョーンズ)は、断ち切りがたい想いを残してローマの中央駅にやって来た。彼女は妹の家に身を寄せて、数日間ローマ見物をしたのだが、その間に1人の青年と知り合い、烈しく愛し合うようになってしまった。青年はジョヴァンニ・ドナーティ(モンゴメリー・クリフト)という米伊混血の英語教師で、彼の激しい情熱に、メァリーは米国に残してきた夫や娘のことを忘れてしまうほどだったが、やはり帰国する以外になすすべもなかった。妹に電話で荷物を持って来るよう頼み、午後7時に出発するミラノ行の列車にメァリーは席をとった。発車数分前、ジョヴァンニが駆けつけた。彼はメァリーの妹から出発のことを聞いたのだ。彼の熱心なひきとめにあって、メァリーの心は動揺した。彼女はその汽車をやりすごし、ジョヴァンニと駅のレストランへ行った。ジョヴァンニの一途な説得に、メァリーは彼のアパートへ行くことを承知したかに見えたが、丁度出会った彼女の甥のポール少年(リチャード・ベイマー)にことよせて、彼女は身をかわした。ジョヴァンニはメァリーを殴りつけて立ち去った。メァリーとポールは3等待合室に入って、次の8時半発パリ行を待つことにした。そこでメァリーは妊娠の衰弱で苦しんでいる婦人の世話をし、心の落ち着きを取り戻した。ジョヴァンニは強く後悔して、メァリーを求めて駅の中を歩きまわった。プラットホームの端に、ポールを帰して1人たたずむメァリーの姿があった。彼は夢中になって線路を横切り、彼女のそばに駆け寄ろうとした。そのとき列車が轟然と入ってきた。一瞬早くジョヴァンニは汽車の前をよぎり、メァリーを抱きしめた。2人は駅のはずれに1台切り離されている暗い客車の中に入っていった。しばらく2人だけの世界に入って別れを惜しむのも束の間、2人は公安委員に発見され、風紀上の現行犯として駅の警察に連行された。8時半の発車時刻も間近かに迫り、署長(ジーノ・チェルヴィ)の好意ある計らいで2人は釈放された。いまこそメァリーは帰国の決意を固めて列車に乗った。ジョヴァンニは車上で彼女との別れを惜しむあまり、動き出してから飛び降りホームの上に叩きつけられた。列車は闇の中に走り去っていった。



スタッフ :
監督 : ヴィットリオ・デ・シーカ
脚色 : チェザーレ・ザヴァッティーニ、ルイジ・キャリーニ、ジョルジョ・プロスペリ
原作 : チェザーレ・ザヴァッティーニ
台詞 : トルーマン・カポーティ
製作 : ヴィットリオ・デ・シーカ
撮影 : G・R・アルド
音楽 : アレッサンドロ・チコニーニ
編集 : ジーン・ベイカー、エラルド・デ・ロマ
セット : ヴィルジリオ・マルキ

キャスト :
メアリー・フォーブ : ジェニファー・ジョーンズ
ジョヴァンニ・ドリア : モンゴメリー・クリフト
ポール : リチャード・ベイマー
署長 : ジーノ・チェルヴィ
セールスマン : パオロ・ストッパ
[ 2018/02/18 15:00 ] ヒューマン | TB(-) | CM(-)
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