(アクション/サスペンス)
『 ダイヤルMを廻せ! 』
原題 : Dial M for Murder
製作 : 1954年
製作国 : アメリカ
原作はフレデリック・ノットによる同じタイトルの舞台劇を映画化したサスペンス映画。
ロンドンの住宅地にあるアパート。その1階に部屋を借りているトニー(レイ・ミランド)とマーゴ(グレイス・ケリー)のウエンディス夫妻は、表面平穏な生活を送っているように見えたが、夫婦の気持ちは全く離ればなれで、マーゴはアメリカのテレビ作家マーク・ホリデイ(ロバート・カミングス)と不倫な恋におちており、それを恨むトニーは、ひそかに妻の謀殺を企てていた。トニーはもとウィンブルドンのテニスのチャンピオンで、金持ち娘のマーゴはその名声にあこがれて彼と結婚したのだが、トニーが選手を引退してからは、彼への愛情が次第にさめていったのである。トニーは大学時代の友人でやくざな暮らしをしているレスゲートに、巧みに持ちかけて妻の殺人を依頼した。計画は綿密で、トニーはマークと一緒に夜のパーティーに出かけてアリバイをつくり、レスゲートにアパートへしのびこませる。約束の時間にトニーはアパートへ電話をかけ、マーゴが電話に出たとき、かくれていたレスゲートが後ろから絞殺するというてはずだった。しかし、実際には絞められたマーゴが必死にもがいて鋏でレスゲートを刺殺してしまった。トニーは、マーゴがマークとの不倫をレスゲートにゆすられていたので彼を殺したという印象を警察に与え、マーゴを罪におとし入れた。マーゴは死刑を宣告され、処刑の前日までトニーの陰謀は発覚しそうにもなかった。だが、ひそかに調査を進めていたハバード警視は、レスゲートが使ったアパートの鍵のことから事件解決の緒口をつかみ、遂にトニーの犯罪をあばいた。
スタッフ : 監督 : アルフレッド・ヒッチコック
脚色 : フレデリック・ノット
撮影 : ロバート・バークス
美術 : エドワード・キャレア
録音 : オリヴァー・S・ギャレットソン
編集 : ルーディ・ファー
作曲 : ディミトリ・ティオムキン
指揮 : ディミトリ・ティオムキン
キャスト : トニー :
レイ・ミランドマーゴ :
グレース・ケリーマーク・ハリディ :
ロバート・カミングスハバード警部 :
ジョン・ウィリアムズスワン :
アンソニー・ドーソン