(ドラマ/ラブ・コメディ )
『 麗しのサブリナ 』
原題 : Sabrina
製作 : 1954年
製作国 : アメリカ
サミュエル・テイラーの戯曲『サブリナ・フェア』を映画化したラブコメディー。
富豪ララビー家のお抱え運転手の娘サブリナ(オードリー・ヘップバーン)は、邸の次男坊デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に仄かな思いを寄せていた。しかし父は娘に叶わぬ恋を諦めさせようと、彼女をパリの料理学校へやる。それから2年、サブリナは一分のすきのないパリ・スタイルを身につけて帰ってきた。女好きのデイヴィッドは美しくなったサブリナにたちまち熱を上げ、自分と財閥タイスン家の令嬢エリザベス(マーサ・ハイヤー)との婚約披露パーティーにサブリナを招待し、婚約者をそっちのけにサブリナとばかり踊った。デイヴィッドの兄で謹厳な事業家ライナス(ハンフリー・ボガート)は、このままではまずいとデイヴィッドをシャンペン・グラスの上に座らせて怪我をさせ、彼が動けぬうちにサブリナを再びパリに送ろうと企てる。不粋のライナスにとって、サブリナとつきあうことは骨の折れる仕事だったが、計画はうまくいき、サブリナの心はじょじょにライナスに傾く。一緒にパリへ行くことになって喜ぶサブリナだが、ライナスは船室は2つとっておいて、いざとなって自分は乗船しないつもりだった。サブリナはそのことを知って深く悲しみ、すべてを諦めてパリへ行く決心をする。ライナスもまた自責の念にかられ、いつの間にか自分が本当にサブリナに恋していることに気づく。サブリナ出帆の日、ララビー会社では重役会議が開かれていた。ライナスはここでデイヴィッドとサブリナの結婚を発表するつもりだったが、怪我が治って現れたデイヴィッドは、ライナスとサブリナが結婚するという新聞記事を見せる。そしてヘリコプターを用意しているからサブリナの乗る船に急げ、と兄に言う。すべてはサブリナとライナスの気持ちを察したデイヴィッドの計らいだった。ライナスはサブリナを追い、客船の甲板でふたりは抱き合うのだった。
スタッフ : 監督 : ビリー・ワイルダー
脚色 : ビリー・ワイルダー、サミュエル・A・テイラー、アーネスト・リーマン
原作 : サミュエル・A・テイラー
製作 : ビリー・ワイルダー
撮影 : チャールズ・ラング
美術 : ハル・ペレイラ、ウォルター・タイラー
セット : サム・コマー、レイ・モイヤー
音楽監督 : フレデリック・ホランダー
編集 : アーサー・シュミット
衣装 : エディス・ヘッド
キャスト : ライナス・ララビー :
ハンフリー・ボガートサブリナ・フェアチャイルド :
オードリー・ヘプバーンデイヴィッド・ララビー :
ウィリアム・ホールデントーマス・フェアチャイルド :
ジョン・ウィリアムズオリヴァー・ララビー :
ウォルター・ハンデンエリザベス・タイソン :
マーサ・ハイヤーグレッチェン・ヴァン・ホーン :
ジョーン・ヴォーズ